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zoom RSS ☆「イヴの総て」メモ

<<   作成日時 : 2006/04/06 01:51   >>

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All About Eve
製作年度/ 1950年
製作国/ アメリカ
上映時間/ 138分
監督/ ジョセフ・L・マンキウィッツ
製作総指揮/ −
原作/ −
脚本/ ジョセフ・L・マンキウィッツ
音楽/ アルフレッド・ニューマン
出演/ ベティ・デイヴィス 、アン・バクスター 、ジョージ・サンダース 、ゲイリー・メリル 、マリリン・モンロー
【DVD】
アカデミー賞(1950)/ 作品,監督,助演男優,衣装デザイン,録音
カンヌ国際映画祭(1951)/ 審査員特別,女優
ゴールデン・グローブ賞(1950)/ 脚本
NY批評家協会賞(1950)/ 作品,監督,女優
++++++++++
1月ごろ,私の訪問先のブログで恐怖映画が話題になり,その際に薦められた作品.
年度が明けてだいぶ落ち着いたので,やっと鑑賞しました.
1950年(第23回)のアカデミー賞では,ビリー・ワイルダー監督作品「サンセット大通り」と多くの部門で激突し,作品,監督および助演男優賞等の栄冠を勝ち取りました.

映画は栄えある演劇賞“サーラ・シドンス”の授賞式からはじまります.
演劇評論家のドウィットのナレーションのよると,今年の受賞者は若手女優のイヴ・ハリントン.
少し彼の話を聞いていると,シドンス協会の会長が彼女に賞を授与するシーンが映し出されます.会長は,イヴが演技力ばかりでなく,謙虚さ,誠実さなども併せ持つすばらしい女優であると絶賛します.彼女は演劇界のシンデレラ・ガール.
式典の会場に巻き上がる拍手喝采の渦・・・
ところが,会場に居合わせた大物舞台女優のマーゴ・チャニングの表情は冴えません.
彼女は,4歳のときに舞台デビューを飾り,それ以来ずっとスターの座に君臨し続けている存在.そばに同席している彼女の親しい友人たちの表情も同じ.
マーゴの友人カレンは,満面の笑みのイヴを見つめながら,ここ数ヶ月の出来事を思い浮かべるのでした.イヴ・ハリントンにかかわる総ての出来事を・・・

「イヴの総て」は,年をとり主役でいることが難しくなってきた大女優と,大女優への階段を駆け登ろうとする若手女優の世代交代の攻防という演劇界の舞台裏を描いた作品.
監督は,映画史上,屈指の巨額が投じられた「クレオパトラ」のジョセフ・L・マンキウィッツ.彼の演出と彼自身の手による緻密な脚本,そして主演二人の火花を散らす熱演は,ストーリーに引き込まれるだけでなく,最後まで緊迫感のある作品にしています.

野望に燃えた若手女優イヴ・ハリントンを演じたのはアン・バクスター.
映画の前半では,シドンス協会の会長の言葉そのままに,賢くて,控えめで,よく気が利く,しかも清楚な若い女優の卵を演じます.それでいて,どこか不気味さを漂わせることも忘れません.後半では一転して,自分の本性をさらけ出す,その変貌ぶりはなかなかのものでした.

一方の大女優マーゴ・チャニングを演じたのはベティ・デイヴィス.
非常に大きな目が印象的な個性派女優.この映画のときの彼女は現実にも大物女優で,まさにマーゴを地で行くような存在だったようです.
自分が生涯をかけて築き上げてきた女優としての地位や,彼氏までも奪おうとするイヴに対して抱く不安感を,なりふり構わず曝け出していく迫真の演技.彼女の大きな目は見開き,とめどなく発せられる怒りの言葉は低い声で凄みがあります.この映画の最大の魅力は,やはり彼女の迫力のある演技ではないでしょうか.

「イヴの総て」は,非常に緊迫感はあるものの,あまり暗くドロドロとした感じは受けません.モノクロながらもきれいな映像,きびきびしたカメラワーク,さり気なく挿入されるユーモアのある会話やシーンが,そう感じさせるのだと思います.授賞式と回想シーンを線引きするために用いられたストップ・モーションも効果的なばかりでなく,どこかコミカルさを感じさせるものでした.
だいぶ昔に見ただけで記憶はかなり曖昧なのですが,偶然にもビリー・ワイルダー監督の「サンセット大通り」も大女優にまつわる物語.しかし,「サンセット大通り」は暗く,この映画とはだいぶ異なる雰囲気の映画だったと記憶しています.

最後になりましたが,この映画ではオツムの足りない新進女優としてマリリン・モンローが出演しています.彼女は,この映画をきっかけに有名なり,あたかもイヴ・ハリントンのようにスター街道を駆け上ったのですね.

仮面を被った女性も激しく怒る女性も,どちらの女性も怖いです.やっぱり恐怖映画でした・・・


イヴの総て@映画生活

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タイトル (本文) ブログ名/日時
<イヴの総て> 
1950年 アメリカ 139分 原題 All About Eve 監督 ジョゼフ・L・マンキーウィッツ 製作 ダリル・F・ザナック 脚本 ジョゼフ・L・マンキーウィッツ 撮影 ミルトン・クラスナー 音楽 アルフレッド・ニューマン 衣装 イーディス・ヘッド、チャールズ・ル・メイヤー 出演 マーゴ・チャニング:ベティ・デーヴィス    イヴ・ハリントン:アン・バクスター    アディソン・ドウィット:ジョージ・サンダース    ミス・キャスウェル:マリリン・モンロー  ... ...続きを見る
楽蜻庵別館
2006/04/11 23:52
イヴの総て
3月30日 2006年25本目「イヴの総て(1950年:米)」。WOWOWで放送 ...続きを見る
Gabriaブログ
2006/04/15 21:15

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コメント(19件)

内 容 ニックネーム/日時
この年のアカデミー賞はこの映画と「サンセット大通り」という“内幕物”の2本が激突したんですよね。
持ち味はそれぞれ違いますが、どちらも傑作だと思います。
ホラー映画のようなシーンはありませんが、違った意味でどちらも「怖い」映画ですよね。
自分はどちらも立派な「ホラー映画」だと思っています (^^;;

しゅーさん、映画のタイトルは「イブの総て」じゃなくて「イヴの総て」ですよ〜。
タラララ
2006/04/06 13:19
タラララさん,了解しました!

賢くて,控えめで,よく気が利く,しかも清楚な若い女性だからと言って,鼻の下を伸ばすと痛い目に遭いそうですね〜(^^);
おそらくじっくり付き合えばわかるでしょうが,そのときは後の祭りですよねっ(^o^)
しゅー
2006/04/06 16:11
この映画は観た事がないのですが
昨年 夏頃に「女優」というこちらもホラーなDVDを観まして・・
役者魂というか、
人の心にある嫉妬だとか欲望って凄いなって感じました^^
一人になると思い出されて困っちゃったな〜!
アリス
2006/04/06 21:46
しゅーさん、私も感想文を書いたままにしてブログに載せるのを忘れていたのですが、ジョージ・サンダースの語りと書いていました。 訂正しなくちゃ!
みのり
2006/04/07 08:21
みのりさん,こんにちは!
ジョージ・サンダースの語り・・・
間違えではないですよ〜
冒頭の語りも彼ですし,その後もカレンのみではないです・・・
ジョージ・サンダースも,マーゴ・チャニングも語りに加わっています♪

お邪魔したら,まだアップされていませんでした.
はやく,アップしてくださいねっ(^o^)
しゅー
2006/04/07 12:50
みのりさん、こんにちは。
しゅーさんがおっしゃっているように、この映画は複数の関係者が「イヴ」を語る形式ですから、ジョージ・サンダースが語るシーンもありますよ。
基本的にそれぞれの関係者は自分が体験した「イヴの断片」しか知らないのですが、観客は「あのイヴ」も「このイヴ」も知っている…という作り方の映画ですね。

しゅーさん、ベティ・デイヴィスなら今度は「何がジェーンに起ったか?」はいかがでしょうか。
「何がジェーンに起“こ”ったか?」じゃなくて、「何がジェーンに起ったか?」ですので、お気を付けあそばせ (^^)
他にも、×「オズの魔法使い」→「オズの魔法使」、×「昼下がりの情事」→「昼下りの情事」など、送り仮名が正しくない邦題がありますね。
特に「昼下りの情事」は「ひるくだりの〜」としか読めないような気がします (^^;;
タラララ
2006/04/07 13:49
アリスさん,こんばんはっ!
DVD「女優」・・・という映画ですか(・・?)
これだけでは,ちょっと特定できませんでした.

嫉妬&欲望・・・
男性と女性ではどちらが嫉妬深く&欲望に満ちているのでしょうね〜(・・?)
きっと女性は男性と言い,男性は女性と言うのかなっ・・・
ちなみに,私はうちの彼女の方が↑だと思っています♪
あっ,でも,嫉妬深くはない方だと思っています!
物質欲の方が・・・(^^);
しゅー
2006/04/07 18:35
しゅーさん、嫉妬も愛情のうち・・ご馳走さまです(笑)
物質欲なら誰でもあるんじゃないかな〜・・(ナンテネ)
「女優」・・何かもう少し後に付いたかもしれませんね。
アリス
2006/04/07 21:10
今、ふと検索してヒットしました(笑)
中田秀夫監督の「女優霊」でしたん。
思い出して身震いしちゃった・・(><;)
アリス
2006/04/07 21:13
アリスさん,こんばんは!
嫉妬も愛情のうち・・・
なるほど〜,夫婦間の嫉妬と考えるとイメージが変わりますね〜♪
イメージしたのは,女性同士のどろ〜っとした嫉妬でした(^^);

>中田秀夫監督の「女優霊」・・・
最近の和製ホラーはほとんど見ていないのです(^^);
でも,さすがに「リング」だけは見ています(^o^)
中田秀夫監督のデビュー作のようですねっ!
しゅー
2006/04/07 21:43
タラララさん,こんばんは.
>「何がジェーンに起ったか?」
ベティ・デイヴィスは,さぞかし,怪演なのでしょうね〜♪
まさにホラー(・・?)

>「オズの魔法使」&「昼下りの情事」
2作品ともタラララさんのお気に入りの映画なのでは・・・
だから,なおさらタイトルが気になる(・・?)
しゅー
2006/04/07 22:43
>2作品ともタラララさんのお気に入りの映画なのでは
あ、それは言えてますね。
好きでもない映画は、タイトルを間違っていようが全く気になりませんから (^^;;
アハハハ…。

「何がジェーン〜」のデイヴィスは夢に出てきますよ、多分。
タラララ
2006/04/07 23:36
タラララさん,こんばんは!
「何がジェーンに起ったか?」を見たときに,ベティ・デイヴィスが夢に出てきたら,
メモで紹介しますねっ!
でも,夢って,ほとんど覚えていられないんですよ〜
たとえ,悪夢でも顔を洗っているうちに忘れてしまいます・・・(^^);
しゅー
2006/04/08 20:43
しゅーさん、TBありがとうございます。
しゅーさんや、タラララさんの仰ったこと、よくわかりました。
どう直したら良いか解らずそのままにしてありますが、もう一度この映画を見たとき書き直そうと思っています。
みのり
2006/04/12 00:04
みのりさん,こんばんはっ!
>どう直したら良いか解らず・・・
そのままで良いと思いますよっ!

私はよほどのことがない限り直しません.
あくまでも,自分の感じた感想ですから・・・(^^)v
しゅー
2006/04/15 20:56
しゅーさん、色々教えていただいたのに、見てからだいぶ経っているのでもう一度見直したときに、書き直そうと思ってそのままアップしてしまいました。

関係ないですけど、マーゴの付き人役のセルマ・リッターって好きみたいです。 いつもとってもどういう訳か気になるのです。 
<裏窓>や、<荒馬と女>なんかに出ていたのが印象に残っています(古過ぎますか?)。 そういえば<三十四丁目の奇蹟>(ナタリー・ウッドが子役をしている方)にも出ていたような…?
みのり
2006/04/15 22:00
みのりさん,こんばんはっ!
>マーゴの付き人役のセルマ・リッター
女優の亡くなられた山岡久乃さんと何となくダブります♪
口をへの字に曲げて,見た目はちょっと取っ付きにくいけど,
実はいい人って感じですね〜

「裏窓」は言われれば,出演していたような気がします.
「荒馬と女」ではまったく印象がありません.
どちらも,相当昔に見た映画です.
当時は,主役にしか目が行きませんでした(^^);
「34丁目の奇跡」は未見です・・・
しゅー
2006/04/16 19:59
ゆれるを紹介させていただいたものです。
「イヴの総て」最近ようやく目にしました。
面白かったです。
ピアノの前で拗ねてなんども同じ曲を弾かせていたマーゴが、とてもかわいくて魅了されました。
好きな映画にそれに似たシーンがあって、オマージュだったことに気がつきました。
「正当な映画史」なんてないのでしょうが、そういうのって嬉しいですよね。

見応えのある傑作として、心にとどめておきます。
どうもありがとうございました。
すみれ
2007/07/25 07:56
すみれちゃん,こんにちは&お久しぶりです♪
>「イヴの総て」最近ようやく目にしました。
ご覧になりましたかっ!ねっ,ねっ,良かったでしょう(^^)v
この作品でマーゴを演じたベティ・デイヴィスは本当に素晴らしかったと思います.
絶対に傍にいてほしくはないタイプですが,遠くから眺める分には非常に魅力的な女性でした.それに,こういう役を引き受ける女優ベティ・デイヴィスの太っ腹な部分も好きです(^o^)

>・・・マーゴが、とてもかわいくて魅了されました。
なるほど,そういう見方もありますか.すみれちゃんらしい見方かもっ・・・

お詫び・・・
マナー違反なのですが,管理者の主義に沿って,ハンドル・ネームを変更させていただきました(^^);
しゅー
2007/07/25 12:22

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