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zoom RSS ★「百年恋歌」メモ

<<   作成日時 : 2006/11/26 01:31   >>

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Three Times(最好的時光)
製作年度/ 2005年
製作国/ 台湾
上映時間/ 131分
監督/ ホウ・シャオシェン
製作総指揮/ −
原作/ −
脚本/ チュー・ティエンウェン
音楽/ −
出演/ スー・チー 、チャン・チェン 、メイ・ファン 、ディ・メイ 、リャオ・シュウチェン 、チェン・シーシャン 、リー・ペイシュアン
【映画館】
++++++++++
「百年恋歌」は私が初めて観た台湾映画です.
この作品を監督したホウ・シャオシェン(侯孝賢)は,「悲情城市」や「戯夢人生」等で国際的に高い評価を受けている台湾を代表する監督のようです.
1911年,1966年そして2005年の世相の異なる三つの時代に生きる男女の恋愛模様を描いたオムニバス.
いずれの物語でも,主役の男女を演じるのはスー・チー(舒淇)とチャン・チェン(張震).

第一話は1966年の高雄を舞台にした“恋愛の夢”
長回しの映像を効果的に使い,ノスタルジー感を前面に押し出した物語.
その中で何度かのすれ違いを通して,徐々にお互いに好意を抱いていく二人.
事の成り行きは示されていないが,きっと二人は上手くいくだろうと予感させるもの.
再会のシーンで見せるスー・チー演じるシウメイ(秀美)の笑顔が印象的な作品でした.

第二話は1911年の遊郭を舞台とした“自由の夢”
“恋愛の夢”にも増して長回しの映像が,非常にゆったりとした雰囲気を作り出しています.
また,スーチーの演じる芸奴の艶っぽさと凛とした立ち振る舞いが,恋愛模様をしっとりしたものにしていました.
しかし,この二人の生きた時代は男尊女卑の風潮が残り,政治的にも激動の時代.
この艶やかな恋愛には未来がありません.
芸奴のうねるような歌声は,そんな時代に生きた女性の切なさを余韻として残すものでした.

第三話は2005年という現代の台北を舞台にした“青春の夢”
忙しなく時が過ぎる殺伐とした時代.
それまでの2つの作品と打って変わって長回しの映像は見られません.
短めにカットを繋いだ映像は時代のスピーディーさを感じさせるもの.
目まぐるしい世界の中で,恋する二人の気持ちには疲労感が漂います.
さらに全てが自由であるが故に,拠り所を見失い,どことなく投げやりで,その瞬間を刹那的に生きる男女.
ラストのどんよりとした空模様は今後の多難な二人を暗示しているかのようです.

演出的にはカット割りがもたらす効果ばかりでなく,手紙と携帯メールとを対比させたり,それぞれの時代の照明器具で時代の特徴を表現したりと,いろいろと趣向が凝らされています.次のシーンを期待させるような演出も悪くありません.
しかし,ストーリーには冴えがなく面白みの少ない作品でした.いずれの物語も通り一遍の感は否めません.
さらに,現代の台湾の若者事情を描いた第三話には違和感も覚えました.
自分の身のまわりを見廻したとき,この映画の主人公と同年代の人々は,自分たちのスタイルを持ち,自分たちのリズムで生きているように感じます.
様々な情報が瞬時のうちに世界中を駆け巡る現在,台湾と日本でそんなに相違があるとは思えません.
むしろ,我々の年代の方が,価値観とか技術の目まぐるしい変化にあたふたしているのではないでしょうか.
この第三話を観ていて,自分がこの映画の主人公たちと同年代であったころのATG末期の作品群を思い浮かべました.ただし,それらの作品では若者の苦悩する様が実にリアルであったのに,この作品では上辺をなぞっているだけという印象を持ちました.

この作品には他の人物も少しは出てきますが,ほとんどスー・チーとチャン・チェンの二人だけの世界.なので,この二人のファンにとっては堪らない作品でしょうね.特にスー・チーは,それぞれの話の中で,まったく異なるタイプの女性を上手く演じていました.フランス&アメリカ映画「トランス・ポーター」では邪魔にすら感じた存在でしたが,1911年の女性を演じた彼女はとても艶っぽく魅力的でした.

本当に久しぶりに最近のシリアスな恋愛映画を観ました.特に意識はしていないものの,無意識のうちに避けていたのかもしれませんね.たまには,こういう作品を見るもの悪くないかな・・・


百年恋歌@映画生活


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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
おっ、ホウ・シャオシェンの新作ですな。
自分は台湾映画は劇場で見たことはないですね。
香港映画は70年代に見ましたけど (^^;;

★マークですが、スー・チーが出てるのでDVDになったら見てみましょうかね。
レンタルで「SEX&禅」というポルノまがいの作品を借りたことは内緒です (^^;;
タラララ
2006/11/26 13:22
映画とは関係ないのですが…。
しゅーさんは、さっそくビッグローブのSNSに登録されたのですね。
ふむふむ、ブログとの違いは会員制かどうかだけですか。
自分はもう少し様子を見ます。
それとも自分も登録して、SNSで「ムフフ」な話題でもしましょうかね (^^;;
タラララ
2006/11/26 18:31
タラララさん,こんばんは.
>自分は台湾映画は劇場で見たことはないですね。
私は劇場どころかTV&ビデオをとおしてこの作品が初めてです.
作品を観た後,監督について調べてみたら,なんと「悲情城市」の監督.
監督の名前は忘れてましたが,作品名はタラララさんの記事にあったな〜とすぐに思い出しました♪

>スー・チー・・・
彼女の出演作は「トランス・ポーター」だけでした.
ちょっと,「クローサー」は興味があるものの未見です.
それ以外には,どんな作品に出演しているのか知らなかったのですが・・・
ほっほ〜,ポルノまがいの作品にも出演しているのですか(・・?)
スタイルの良い女優さんですから,見映えしたでしょうねっ!
「SEX&禅」は,今から10年前,彼女が20歳のころの作品なのですねっ.
しゅー
2006/11/26 22:27
ビッグローブのSNS・・・
独り言にも書いたように,ウェブリログに公開に関する詳細設定機能を持たせれば良かったのでは,と感じています.
Softbankさんの“マイスペース”は,会員制&オープンの設定が出来るようですねっ!
ブックローブさんは,ミクシィを手本にしているようですが,後手後手に廻っているのではないでしょうか(・・?)
ビッグローブ利用者としては,もっとビジョンをもって,対応してくれるとありがたいと思うのですが・・・ちょっと不安を感じます(^^);
日記の方はこれまでどおり「ウェブリログ」で遊んでいくつもりです.
SNSでは,掲示板機能で遊んでみようと思っています.
(もっとも飽きっぽい私ですから,どうなることやら・・・)
しゅー
2006/11/27 00:10
スー・チーが出ていた「トランスポーター」は
確かに彼女がうるさかった。
私はパパと2人で見ていたけど、
パパさん「ああ!この女ウルサイ!!早く殺して」と、
映画に向かって叫んでいました。
りょりょ。
2006/11/27 10:22
「クローサー」、結構楽しめましたよ。
何と言っても3人のアジアン美女です。
アジアの女優さんは格闘シーンでも普通にこなしていて、やっぱりハリウッドと違うなぁと。
日本代表の倉田保昭も良かったです。
内容は全く思い出せませんが、こういう映画はそれで充分だと思います (^^;;
タラララ
2006/11/27 14:56
りょりょ。さん,こんばんは!
>ああ!この女ウルサイ!!早く殺して
うわっ〜,またずいぶんと過激ですねっ(^o^)
でも「トランス・ポーター」では,彼女がトランクに入れられたりする初めのころは良かったのですが,途中から,彼女と父親とのエピソードが映画を台無しにしていましたね.
しゅー
2006/11/27 23:36
タラララさん,こんばんは
>格闘シーン・・・
そうですね.香港&中国を代表するアジアン・ビューティーは,みなさんアクションがきびきびしていて格好良いですね♪

>クローサー
意識しないで書いたのですが,クローサーの監督さんが,トランスポーターのアクション指導をしていたのですね.さっき,ネットで知りました!
それから,ヴィッキー・チャオは「ヘブン・アンド・アース」や「少林サッカー」で見ましたが,かわいらしい女優さんでしたね(^o^)
しゅー
2006/11/27 23:54

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