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zoom RSS ☆「パコと魔法の絵本」メモ

<<   作成日時 : 2008/10/04 12:13   >>

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製作年度/ 2008年
製作国/ 日本
上映時間/ 105分
監督/ 中島哲也
製作総指揮/ −
原作/ 後藤ひろひと
脚本/ 中島哲也,門間宣裕
音楽/ ガブリエル・ロベルト
出演/役所広司,アヤカ・ウィルソン,妻夫木聡,土屋アンナ,阿部サダヲ,加瀬亮,小池栄子,
劇団ひとり,山内圭哉,國村隼,上川隆也,貫地谷しほり,木村カエラ
【映画館】
++++++++++
「下妻物語」,「嫌われ松子の一生」とヒット作を生み出している中島監督の最新作.
「下妻物語」は妙にシュールな雰囲気とベタなギャクに乗ることのできなかった作品でした.前作「嫌われ松子の一生」は「下妻物語」に懲りていまだに未見.それでも今回の「パコと魔法の絵本」は,役所広司,國村隼そして妻夫木聡ら出演陣に期待して,おそるおそる観ることにした作品です.

マンガに出てくるような禿頭の老人が,2階建ての一風変った屋敷を訪れる.
一階では,たくさんの女性たちがフラダンスに興じている.二階では,散らかった部屋の中で,数名の男女がごろ寝している.老人は,そんな二階の片隅で,屋敷の主である青年に会うと,青年の祖父について語り始めた.

“お前が私を知っているだけでも腹が立つ.お前の頭の中になんかいたくないんだ!”が口癖のワガママじじいだったこと.しかし,とある病院での出来事でみんな彼のことを永遠に忘れられないなってしまったこと・・・

無一文から大きな会社を築き上げた青年の祖父,ワガママじじいの“大貫”.
彼は胸の発作で倒れ,院長や看護婦,それに入院している患者たちも変わり者ばかりのとある病院に運ばれた.その病院でも,自分の思い通りにならないと誰彼構わず怒鳴り散らし,ワガママぶりを発揮.病院中の嫌われ者となり,誰も彼のそばには近づかなくなった.
けれども,ある日,病院の庭先で“パコ”という名の少女が,一冊の絵本を持って大貫の前に現れる.そして,誕生日に母親がくれたという絵本「ガマ王子とザリガニ魔人」を読み始めた.
『げろげ〜ロ,げろげ〜ロ.
ガマの王子はワガママ王子.ガマの王子は嫌われ王子・・・』
ところが,大貫はそんな少女でさえも,彼が座るベンチに腰掛けようとすると意地悪く突き飛ばす始末.そんなどうしようもなくへそ曲がりでワガママじじいの大貫だったのですが・・・

ワガママじじいの大貫と1日しか記憶を保持することができない少女パコとの交流を描いたファンタジー.後藤ひろひと原作の舞台劇「MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人」を映画化したもの.

冒頭の阿部サダヲが演じる老人のアクの強いハイテンションの演技に思わず仰け反った.
カラフルな色使い,演劇風の作品なのは良いのだが,次から次に出てくるエキセントリックな登場人物のハイテンションの乗りには馴染めず,ベタなギャク&演出にはすべりまくった.

しかし,パコが登場したあたりから,徐々にベタな演出も気にならなくなってきた.物語的には,大貫は「クリスマス・キャロル」の冷徹な老人スクルージのような存在.スクルージが三人の幽霊との出会いにより心に変化が見られたように,ワガママじじいの大貫はパコとの出会いで変化していく様が描かれていく.そして,後半はパコのために頑張る大貫が中心となり,登場した主要人物をみんな巻き込んで,ノリノリの一大ショーが繰り広げられる.
パコの絵本を劇にして彼女に演じて見せる大人たち.ガマ王子を演じるのは大貫.
役者たちの演技と3DCGのキャラクターたちが交互の入れ替わる大胆な演出.しかし,そのつなぎは実にスムーズ.おもちゃ箱をひっくり返したような雰囲気と畳み掛けるような演出がとても楽しい.それに縦横無尽に暴れまくる過激なキャラクターの造形もなかなかのもの.パワフルで突き抜けた感じがとても良い.

大貫を演じたのは役所広司.サリーちゃんのパパのような髪型で大げさな演技をする彼も,いつもと違った感じで面白い.病院に入院する風変わりな患者を演じるのは,國村隼,妻夫木聡,劇団ひとり,阿部サダヲら.それぞれ,噂話が好きなオカマ,落ちぶれた元有名子役,消防車に轢かれた消防士,そして正体不明の患者を演じていた.國村隼がオカマ役を演じたのにはちょっとビックリ.ジュディ・オングになりきって“魅せられて”を絶唱する姿は,なかなかの見もの.誰だかわからないほどメーキャップを施した妻夫木聡のキモ可愛いさも印象深い.
看護婦役を演じた小池栄子に至ってはまったく誰だが判らなかった.この作品の彼女を見て,ふと,懐の広いタレントだと感じた.もう1人の看護婦役を演じたのは土屋アンナ.“イチゴ”をパワーアップさせたような役柄で,土屋アンナ全開だった.パコを演じた子役のアヤカ・ウィルソンは台本の棒読み状態だったけど,物陰に隠れて「うっそ!」と叫ぶシーンはとてもかわいかった.

セットに役者の演技,演出に至るまで舞台劇のような作品.ストーリーは子供向けのファンタジーながら,俳優の演技と演出は大人も楽しめる作品に仕上がっていました.おそるおそる観始めた作品でしたが,終わってみると,なかなか面白く,後半の実写とCGを絶妙にブレンドさせたダイナミックな演出がとても印象に残る作品です.“げろげ〜ロ・・・”というフレーズが頭にこびり付いてしまったかなっ・・・

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コメント(8件)

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あっ、役所広司が出ているんですね。
でも、これはパスかなぁ…。
タラララ
2008/10/04 13:26
タラララさん
>でも、これはパスかなぁ…。
是非,劇場に足を運びましょう!!・・・とまでは言わないものの,とても楽しく鑑賞した作品です♪
これで,物語も大人向きの作品だったなら,タラララさんにお薦めしていたかもしれません.
でも,「幸せの1ページ」もご覧になったのですから,こちらも鑑賞するのも一考かもっ(^o^)
しゅー
2008/10/04 20:09
みみみ 観たんか(・_・?)

えーなー 観たんやな
「下妻」も 「嫌われ松子」も観たし
これも いずれ観たいっっ
(*´ο`*)=3 はふ〜ん 観たのね
ジジ黒一
2008/11/19 00:12
ジジさん,お久しぶりです♪
>「下妻」も 「嫌われ松子」も観たし
下妻は見たけれど,嫌われ松子はまだ未見です.
ジジさんは,中島監督と相性が宜しいようで・・・
自分は,下妻はまったくダメで,でもパコはそれなりに楽しめました!!
嫌われ松子はどうなんでしょうね〜
中島流シュール全快だとダメかもしれません・・・(^^);
しゅー
2008/11/19 12:50
( ̄д ̄) エー しゅうる が分かりませんが

たぶん 「松子〜」は ワケ分からんなりに
観てしまいました・・・
結局 ワケ分からんままです ('0')/ハイ!

〜〜〜〜〜〜〜(;_ _)O パタ...
ジジ黒一
2008/11/20 00:39
ジジ黒一くん
“しゅうる”は“しゅー”る.ではありません・・・あしからず.

>ワケ分からんなりに・・・
そうそう,シュールとはワケ分からん作品のこと.非日常的・超現実的な発想&内容のものを指す言葉かな〜.

嫌われ松子は,女性には評判良いようですから,おそらく見る人が見ると嵌るのでしょうか・・・オヤジには理解できない感性がいるのかも・・・(・・?)
しゅー
2008/11/20 13:05
そうかぁ そういう意味あいなんやっ

という事は わたしんちは 超弩級しゅうるかな
しゅるしゅるしゅるしゅる・・・・・

・・・( ̄  ̄;) うーん でも松子さんは
おもしろかったような気がするよ
σ(^^)は オヤジだけど・・・
ジジ黒一
2008/11/22 21:19
ジジ黒一くん
>下妻物語・・・
シュールなのがダメなわけではないのです・・・結構,シュールな内容でも嵌る映画もあるし・・・アメリなんて,そういう範疇に入るかもしれない・・・

でもね.下妻の登場人物・・・深キョンが演じたローラアシュレイが大好きなお嬢様タイプの女性は嫌いだし・・・土屋アンナは怖すぎるし・・・
自分が好きになれる登場人物がいなかったのも,つまらなく感じた原因かもねっ!!

松子はどうなんでしょうね.
中谷美紀は自分の好みからすると,ちょっと微妙・・・でも,ちょっとは見てみたい気もするし・・・どうしようかな〜

黒一くんのお部屋・・・
確かにシュールかもしれない.でも哀愁もあるし,ノスタルジーもあるし・・・結構,居心地が良かったりもするのです・・・はい♪

>オヤジだけど・・・
気持ちは十分若いしねっ・・・あはっ(^o^)
しゅー
2008/11/22 21:53

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