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zoom RSS ☆「ワールド・オブ・ライズ」メモ

<<   作成日時 : 2009/01/25 11:08   >>

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BODY OF LIES
製作年度/ 2008年
製作国/ アメリカ
上映時間/ 128分
監督/ リドリー・スコット
製作総指揮/ マイケル・コスティガン 、チャールズ・J・D・シュリッセル
原作/ デイヴィッド・イグネイシアス
脚本/ ウィリアム・モナハン
音楽/ マルク・ストライテンフェルト
出演/ レオナルド・ディカプリオ,ラッセル・クロウ,マーク・ストロング,ゴルシフテ・ファラハニ,オスカー・アイザック,サイモン・マクバーニー,アロン・アブトゥブール
【映画館】
++++++++++
今年,最初に劇場鑑賞した作品はリドリー・スコット監督の最新作「ワールド・オブ・ライズ」.
今は停戦状態にあるものの,昨年暮れから続いたイスラエルのパレスチナ自治区への攻撃で,世界中から注目を集める中東を舞台にした作品.中東に精通するワシントン・ポスト紙のジャーナリストで作家のデイビッド・イグネイシアスの小説“BODY OF LIES”を映画化したもの.

CIA本部の中近東局主任エド・ホフマンは,米国本土から中近東で活動する工作員たちに指令を出す.
工作員の一人,ロジャー・フェリスは,ヨーロッパでテロを繰り返す組織のリーダー,アル・サリームを追いかけていた.
ある日,フェリスはイラクにある組織のアジトに助手のバッサームと乗り込む.本部ではホフマンが無人偵察機“プレデター”からの映像でその様子を見ながら指示していた.
激しい銃撃戦の中,組織の資料を奪い,バッサームの車に飛び乗るフェリス.
組織のジープとフェリスたちの車とのカー・チェイスが開始される.現場に到着した米軍ヘリは,上空からカー・チェイスを繰り広げる地上目がけて容赦なくロケット弾を発射した.

数日後,フェリスは病院のベッドで目を覚ました.彼は自分のからだにめり込んでいた骨の破片を抜き取りながら,良き相棒であったバッサームの死を悼んだ.
しかし,彼には感傷に浸る余裕はない.彼が奪った資料からテロ組織の本拠地がアンマンにあることがわかり,直ちに彼はヨルダンに向かう.
ヨルダン情報局(ヨルダン総合情報庁)と協力して,テロ組織の捜査をすることになった.早速,ヨルダン情報局長ハニ・サラームと面会するフェリス.ハニは優雅にスーツを着こなしていたが,プロ中のプロと言われる人物.フェリスを一目見て気に入るものの,自分と付き合うに当たり隠し事や裏切り行為は許さないとフェリスに釘をさす.
何とかハニの協力が得られ,フェリスはヨルダンでの諜報活動を開始する.ところがホフマンの強引な裏工作で,フェリスは活動を邪魔されただけでなく,窮地に追い込まれることになるのですが・・・

政情不安定な中東を舞台にしつつも社会派映画的な側面は極力排除し,スリル満点の娯楽アクション映画に仕上げられた作品.
登場する人物,超俯瞰描写そしてIT機器から発せられる音の使い方がとても面白い.
また,事実の有無はさておき,当世スパイ事情やハイテクを駆使するCIAとハイテクを使わないことで対抗するテロ組織の構図などが上手く組み合わされて内容的にも面白い作品だった.
リドリー・スコット監督は,前作「アメリカン・ギャングスター」では少し抑え気味で二人の男の生き様をじっくりと描いていた.本作では,見る側に考える暇も与えないほど目まぐるしく変化するスピード感溢れるシーンを繋いで,とてもスリリングな展開を描いている.にもかかわらず,映像のタッチはとても重厚に感じられた.

現地で諜報活動をするCIA工作員フェリスを演じたのはレオナルド・ディカプリオ.彼は相変わらず体当たりで熱演していた.髭のせいもあるのだが,彼の顔を捉えたいくつかのショットでは少しだけオーソン・ウェルズに似て見えた.
一方,本部からだけでなく,子供の世話やスーパーで買出しをしながらも電話で冷酷な司令を出し続ける中近東局主任エド・ホフマンを演じたのはラッセル・クロウ.米国の傲慢さを象徴するようなヒールな役柄を,コミカルさを交えながらとても上手く演じていた.

CIA本部のディスプレーに映し出される超俯瞰映像は,無人偵察機“プレデター”が1万2000メートルの上空から地上を捉えたもの.米軍の最新テクノロジーは,地上をズームすることにより群集の中から一人の人間を探し出し,その人間を追跡できる.そんなシーンをリドリー・スコットは真しやかに作り出す.そして最新探査技術を十分に見せつけた後,砂漠で3台のベンツがその最新テクノロジーを翻弄するエピソードを披露.この胸がすくような演出には思わずニヤリ.

ところで,この作品の舞台の中心となるヨルダン.名前は聞いたことはあってもとても馴染みが薄い.映画ではヨルダン情報局なる国家機関がCIAに協力している.正式名称は“ヨルダン‐ハシミテ王国”と言い,国民の半数は中東戦争によりイスラエルに占領されたパレスチナからの難民らしい.イスラエルを支援する米国に良い感情は抱いていないと思うのだが,それ以上にテロ組織は憎むべき対象なのでしょうね.

とても70歳を超える監督の作品とは思えないほど躍動感のある映画でした.その上,劇場映画の風格が漂う映像は流石だったかなっ・・・

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
まあ確かに70歳の監督が撮ったといわれると「クール」な感じもします。女優さんも妙に印象に残りました。

それと、CIAの使うハイテクは「アイアンマン」を見ているかのようでした。弟が撮ったSF映画(?)「デジャヴ」のシステムにはかなり劣ってましたが。(^^;)

砂漠のクルマのシーンは1200円(レイトショーで見たので)の価値ありでした。
HOSHIO
2009/01/26 00:29
この映画、劇場で予告編を見たのですが、イマイチ面白くなさそうに思えたので「地球が静止する日」を見てしまいました (^^;;
でも、面白そうですね。
やっぱり贔屓のリドリー作品なので見ておくか…とシネコンの予定を確認したら、何と上映終了 OTZ
DVDを楽しみに待つことにします (T_T)
タラララ
2009/01/26 16:53
HOSHIOさん
>「クール」な感じもします。
なるほど〜.そういう捉え方もあるのですね.
まあ,いずれにしても大した年寄りです!!

>「アイアンマン」&「デジャヴ」
どちらも未見ですが・・・「アイアンマン」はしょぼかったのですか・・・そりゃ,SF(・・?)と同じではSFが泣きますよっ♪

>女優さんも妙に印象に残りました。
あれっ,HOSHIOさんちでは,あまり女優さんを良く書いてなかったように思うのですが・・・
アイシャ・・・リドリー・スコットにしては,上出来だったと思います!!
しゅー
2009/01/27 01:56
タラララさん
>「地球が静止する日」
それでは,リドリー・スコットも浮かばれませんね・・・(あっ,殺しちゃった)!!
個人的には,この「ワールド・オブ・ライズ」より,昨年の「アメリカン・ギャングスター」の方が好きです.
今のところ,ディカプリオよりワシントンの方が好きなためでしょうか.
ディカプリオはとても熱心な好感の持てる役者なのですが・・・もうちょっと肩の力が抜ければなぁ・・・と思ってしまうのです
しゅー
2009/01/27 02:11
>HOSHIOさんちでは,あまり女優さんを良く書いてなかったように

いや、「家の中」まで描くのであればもうちょっと活躍させて欲しかった、という意味です。しかしストーリー上「純愛」だとディカプリオのキャラがわからなくなりますよね。

アイアンマンは別にショボくはないです。システムとして似ていた、ということです。ほんとはどこまでやってるのか興味があります。
HOSHIO
2009/01/27 22:02
HOSHIOさん
>アイアンマンは別にショボくはないです。
ちょっとネットで調べてみるとかなり評判の良い作品だったのですね・・・個人的には劇場予告を見てもとくに興味が持てなかったもので・・・(^^);
>ストーリー上「純愛」だとディカプリオのキャラがわからなくなりますよね。
そうですね.でないとCIAをやめたことが活きてきませんから・・・まあ,これから二人の関係が進展するというのもアリかと・・・(・・?)

>ほんとはどこまでやってるのか興味があります。
HOSHIOさんの場合にはそうかもしれませんねぇ〜!!
しゅー
2009/01/28 12:46

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