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zoom RSS ☆「南極料理人」メモ

<<   作成日時 : 2009/09/17 00:08   >>

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製作年度/ 2009年
製作国/ 日本
上映時間/ 125分
監督/ 沖田修一
製作総指揮/ −
原作/ 西村淳
脚本/ 沖田修一
音楽/ 阿部義晴
出演/ 堺雅人,生瀬勝久,きたろう,高良健吾,豊原功補,西田尚美,古舘寛治,小浜正寛,黒田大輔,小野花梨,小出早織,宇梶剛士,嶋田久作
【映画館】
++++++++++
7月と8月は月1本ずつしか観なかったので,ブログのアップはとても寂しい状態.9月はシルバーウィークもあり,何とか2本観ようと予定しています.まず1本目としてミニシアター系の「南極料理人」を観ました.

1997年,8人の男たちが越冬観測隊員として南極ドームふじ基地に赴任する.
そこは南極の内陸部にあり,標高は富士山より高い3810mのところに位置する.我々が,普通,南極としてイメージするのは昭和基地.ふじ基地はそれよりずっと寒さが厳しく,平均気温はマイナス54度.ペンギンやアザラシはおろか,ウィルスさえも生存できない極寒の地.

隊長は気象庁から派遣された気象学者.彼は無類のラーメン好き.本さんは極地研究所から派遣された雪氷学者.大気学者の平さんも極地研究所からの派遣.通信社からは通信担当として盆さんが派遣された.自動車メーカーから派遣された車両担当は主任と呼ばれている.ドクターと呼ばれる医療担当は北海道の市立病院からの派遣.雪氷サポートの兄やんは大学院から派遣された.それから隊長から西村く〜んと呼ばれる料理担当の西村を加えた構成.みんな各分野でのプロフェッショナルである.

西村く〜んは海上保安庁から派遣された.南極観測隊員を自ら希望していた同僚が交通事故にあい,急遽,否応もなく隊のメンバーとなった.娯楽が限られた南極の暮らしの中で,彼は時には贅沢な食材を使い他の仲間のために奮闘努力する.彼には,妻と8歳の娘,そして生まれたばかりの息子がいた.ふとした瞬間に頭をよぎる家族との思い出.しかし,娘から“お父さんがいなくなってから毎日が楽しくて仕方ありません”というファックスが届いたりすると,ちょっと複雑な気持ちにもなる.

日本から14,000キロの彼方で,およそ1年半にわたり,8人の男たちの共同生活が続けられたのですが・・・

南極観測隊に料理担当として参加した西村淳原作のエッセイ「面白南極料理人」を映画化したもの.日本から遠く離れた極寒の地で過ごした観測隊員の生活を,食卓の風景を中心に据えエッセイ風に綴られている.

作品で描かれた出来事の多くはほのぼのとしていてとても緩い.無理やり笑いを誘おうとして,ところどころでギャグが滑っている.作品途中で中だるみはするし,ドラマとしてもイマイチ.
しかし,全体の雰囲気は悪くない.様々なエピソードが積み重ってみると,外食もできずコンビニもない南極で,朝昼晩三食をみんなで囲む日々をとおして,隊員たちが家族っぽくなっていく姿が浮かび上がってくる.

南極で共同生活をする8人は,それぞれの職場ではそれなりのポジションにいるはずの男たち.しかし,彼らの身なりはボサボサの頭に無精ひげ.着ている服はヨレヨレで,浮浪者と間違えそうになる.彼らの行動に目を向けるとかなりおバカな行動が目につく.もちろん仕事はきちんとこなしているのだろうが,そういうところはほとんどこの作品にはでてこない.閉ざされた地での自由時間は,バカなことでもしていないとやり切れない,ということなのかもしれない.任務を終え,成田空港を降り立った時の彼らの姿はとてもキリッとしており,まったくの別人に変身していた.

監督は本作が長編デビューとなる沖田修一.脚本も彼自身によるもの.手作り感のある映像は,結果として作品に味わいを醸しだしていた.最後の朝食の長廻しには彼の拘りが感じられた.今後の作品に期待したい.

主人公の西村く〜んを演じたのは,今が旬な男として雑誌の特集記事も組まれる堺雅人.この作品では終始にやけている.その中身は,愛想笑い,途方にくれた笑い,泣き笑いなど様々.ほのぼの感はあるものの,ちょっと物足りなさを感じた.基地にラーメンがなくなり途方にくれる隊長を演じたのはきたろう.情けない表情ははまり役といった感じ.概ね緩いキャラが多い中,雪氷学者の本さんを演じた生瀬勝久の表情豊かな演技が作品全体を引き締めていた.

エンディングに流れたのはユニコーンの「サラウンド」.奥田民生の歌声は見事にこの映画の雰囲気を凝縮していた.

それにしても,登場人物たちのおバカな様子を見ていると,家族から引き離された男の悲しさよりも,閉塞感のある日本や妻子から開放された男たちの幸運を描いた夢物語に感じられた作品だったかなっ・・・

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タイトル (本文) ブログ名/日時
南極料理人
1997年、海上保安庁に勤務する西村は、南極ドームふじ基地に料理担当として派遣される。 昭和基地から1000キロも離れた内陸の山の上に位置し、ペンギンやアザラシはおろか、ウィルスさえも生存できないマイナス54℃の極寒地で、8人の南極観測隊員たちは1年半もの共同生活を送ることになった…。 究極の単身赴任物語。 ≪おいしいごはんが、待ってます。≫ ...続きを見る
象のロケット
2009/09/28 20:14

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
これ、ちょっと面白そうと思っていた映画です。
軽めのコメディという感じなんでしょうか。
変にシリアスでなさそうなのは、個人的に歓迎かも。
DVDになったら買うとは言いませんが、レンタルしてみます (^^;;
タラララ
2009/09/17 13:07
こんばんは。

最近原作を読み終えました。
特にストーリーというものがないので、
映画になるとどうかな、と思いましたが、
しゅーさんの記事を読んで、なるほどというかやっぱり、という感じでした。
(^^)
原作のイメージだと主人公はもっと野性的なのですが、
別物のお話として、WOWOWに登場するのを待ちたいと思います。
(^^)
ことの
2009/09/17 20:56
タラララさん
>変にシリアスでなさそうなのは、個人的に歓迎かも。
はい,八甲田山のような歯を食いしばる映画ではまったくございません!!
地球上でも,ことのほか寒い地域での話にも関わらず,ほのぼの感が漂うということは,よほどほのぼのしているということだと思います.

自分は,作品の内容よりも生瀬勝久が好きなために思わず飛びついてしまった作品です♪
しゅー
2009/09/17 23:17
ことのさん
>原作のイメージだと主人公はもっと野性的なのですが・・・
原作の西村淳さんの顔を何かで見たのですが,映画の西村くんよりずいぶんと逞しく感じました!!

この作品,ちまたではことのさんの好きな「かもめ食堂」の男版とも言われているようですよっ.いろんな料理がでてきます.ラーメンとおにぎりがとても美味しそうでした.日本人だにゃーと感じました(^^)v
しゅー
2009/09/18 00:11
おひさ〜〜〜〜〜(^O^)/♪

この映画まったく知らない・・"o(-_-;*) ウゥム…・
情報も入って来てない・・

昭和基地は知ってたけど・ふじ基地って在ったんですか〜〜
_〆ヾ( ̄(エ) ̄ メモメモ・・・・

無知は怖い・・・o(*^▽^*)oあはっ♪

連休如何ですか?〜〜
スー
2009/09/22 14:41
スーさん
>ふじ基地って在ったんですか〜〜
あったんですよ〜!自分も映画で始めて知った口ですが・・・
撮影は,現地ではなく,網走で行われたそうです.

>連休如何ですか?〜〜
あまり芳しくありません(^^);
仕事が終わらなくて・・・アセアセ
なので,明日は休日を返上して,会社に行く予定です(><)
しゅー
2009/09/23 00:06
あらら・・・
じゃあ・今日のコメント会社から?
・ヾ( ̄ー ̄*)サンキューサンキュー だよん〜〜〜♪

しゅーさんも知らない口だったのね・・
( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ〜〜〜〜
スー
2009/09/24 19:27
>じゃあ・今日のコメント会社から?
え〜,今日は普通に会社でした.

>しゅーさんも知らない口だったのね・・
餅ロンです.マイナス54度の世界って,どんな世界なんでしょう.
冷凍しゅーができるのでしょうか・・・(・・?)

しゅー
2009/09/25 01:46
ヒマヒマですがこの映画結局見に行きませんでした。最近フットワーク悪いのと、食指を動かされる映画が少ないこともあって映画鑑賞の本数が激減しています。その分、・・・その分、何もしてないとか。(^^;)
HOSHIO
2009/09/26 19:01
HOSHIOさん
>最近フットワーク悪いのと・・・
シンバ君の散歩で生活スタイルが変ったためではないでしょうか・・・(・・?)

>その分、・・・その分、何もしてないとか。(^^;)
いえいえ,そんな・・・いろいろと考えること,調べること,そして気にかかることを抱えられているためでしょう.
しゅー
2009/09/27 07:53
しゅーさん 毎度
この映画は、テレビスポットで番宣してますので、興味ありますね。
でも、」南極って未開の地・・・あまり行きたくないなぁ。
最近は、映画感に足は込んでない。
連休に、レンタル狩りしてB級映画みてました。
「スピーシーズ4」これは、相変わらず、エロいシーンがいいですね。
「ミミック3」これは、つまらんかった。暗いは画像が・・
mick
2009/09/30 09:47
mickさん,毎度!!
>南極って未開の地・・・
ただし,南極のディテイルは描かれていません.
なんせ,撮影は網走だし,映画の内容は人に焦点があてられてますから・・・

>「ミミック3」
でしょう.でしょう.”1”とは雲泥の違いでした.
「ミミック」ついでに,是非,「ヘル・ボーイ」をご覧ください.
コテコテのB級映画で,ミミックの監督の作品です!!!
しゅー
2009/10/01 12:32

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