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zoom RSS ☆「手紙」メモ

<<   作成日時 : 2009/10/18 19:54   >>

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製作年度/ 2006年
製作国/ 日本
上映時間/ 121分
監督/ 生野慈朗
製作総指揮/ −
原作/ 東野圭吾
脚本/ 安倍照雄,清水友佳子
音楽/ 佐藤直紀
出演/ 山田孝之,玉山鉄二,沢尻エリカ,吹石一恵,尾上寛之,田中要次,吹越満,風間杜夫,杉浦直樹【DVD】
++++++++++
ここのところ劇場鑑賞していないので,久しぶりに自宅で鑑賞したDVDのメモを書くことにしました.作品は,所属事務所を解雇された沢尻エリカも出演している「手紙」.東野圭吾の同名小説を映画化したもの.昨年,劇場鑑賞した「容疑者xの献身」がなかなか良い出来の作品だったので,東野繋がりで観ることにした作品です.

兄弟がやり取りする手紙の文面のナレーションから物語ははじまる.
兄の剛志は刑務所に入っていた.弟の直貴はそんな兄に手紙を送る.剛志は刑務所の中から自分の犯した罪を後悔しながら直貴に手紙を送る.

彼らは母親を病気で失った後,二人で慎ましやかな生活を送っていた.
弟の直貴は高校生で,兄の剛志の稼ぎに頼っていた.剛志は,直貴が優秀だったこともあり,弟を大学に入れようとして必死に働いていた.しかし,仕事をしすぎて腰を痛め,仕事が出来なくなってしまう.ある日,金ほしさに,裕福そうな屋敷に盗みにはいる.その家に住む初老の女性に見つかり揉み合いとなり,はずみでその女性の持つ包丁で彼女を殺害してしまう.事件はマスコミでも大々的に取り上げられ,剛志は無期懲役を宣告される.

結局,直貴は大学には進学せず,高校を卒業すると就職した.しかし,兄のことが知れるとどこの職場でもいられなくなり,彼は引っ越しと転職を繰り返した.
現在の直貴は川崎にあるリサイクル工場で働いていた.毎日,送迎バスに乗り勤め先の工場に向かう.バスの最後部座席に座り,誰とも言葉を交わすこともなく,工場に着くまでの時間をすごす.職場でも,誰とも打ち解けることなく,人目を避けるようにしていた.

そんな直貴だったが,彼には一つの夢があった.兄の事件後もずっと親しくしている幼馴染の祐輔とコンビを組んでお笑い芸人になること.昼休みなどを利用して,二人で練習するときが彼の唯一の楽しいひと時だった.
そんな彼らの練習風景を眺める一人の女性がいた.同じ職場の食堂で働く由美子.彼女は,直貴と同じ送迎バスで職場に通い,誰とも口を聞かない直貴が気になっていた.ある日,直貴は彼女に声をかけられるのですが・・・

物語は,剛志と直貴との手紙のやり取りで進行する.犯罪者の兄を持つゆえに社会から阻害される弟の直貴に焦点をあて,彼と彼を取り巻く人々を描いている.

監督の生野慈朗がTVドラマ出身のせいか,友の成功のために身をひくエピソードを含め,かなり陳腐なエピソードがあちこちに散りばめられていたり,鼻につく演出も散見された.
特に,モノクロで描かれる兄の強盗殺人に至るシークエンスは,TVの2時間枠のサスペンス劇場を思わせるもので,TVなら許される演出でも,映画としては安っぽく感じられた.

しかし,中盤から終盤に向けて,だんだん面白みがでてくる.
直貴の束の間の幸せに忍び寄る不幸の影を上手く描いている.直貴の幸福感と絶望感の繰り返しがこの作品の見せ所.そして,ラストへ向けてたたみ掛けるような展開はなかなかのもので,クライマックスには気持ちが入った.刑務所に慰問に来て祐輔と漫才をする直貴とそれを囚人の一人として見つめる剛志.兄との会話をネタにしながら,剛志に向かって話しかける直貴の姿は見応えがあった.ただし,挿入歌の小田和正「言葉にできない」は,饒舌すぎて,雰囲気を壊しているように感じられた.

主人公の直貴を演じたのは山田孝之.犯罪者を兄に持つ弟の心情をそれなりに表現していた.無知ゆえに自分の置かれた立場,罪の重さを自覚できず,そして服役することで責任を果たしていると思い込んでいた兄の剛志を玉山鉄二が演じている.出番こそ少ないが,玉山の演技はとても魅力的.健気なヒロイン由美子を演じたのは沢尻エリカ.彼女の演技をじっくりと見たのは今回がはじめて.以前に観た「SHINOBI」にも出演していたものの,かわいい女優さんぐらいの印象しかなかった.しかし,本作の彼女の演技を見て,騒がれるだけのことはあると感じた.華があるだけでなく,演技も生き生きとしており,その上,力強さも感じられた.ただし,妙なアクセントの関西弁はNG.

この物語の魅力は,加害者と加害者の家族,被害者の家族など,それぞれの視点をバランスよく捉えていること以上に,タイトルにもなっている手紙というコミュニケーション手段の素晴らしさを上手く表現していること.剛志と直貴がやりとりする手紙だけでなく,剛志が被害者の家族へ一方的に送る贖罪の手紙,由美子の献身的な手紙が物語りに深みを作り出していた.

沢尻エリカ.舞台挨拶で顰蹙を買い,現在は女優の道を絶たれた状態の彼女.この作品では,将来,魅力的な女優になる片鱗を見せており,一連の騒動で道が絶たれるのは,ちょっと惜しい気がします.作品的には,とてもTV的で陳腐な部分が鼻につくものの,手紙の魔力で映画としての味わいも感じられる作品だったかなっ・・・


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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
手紙は、本を読んでから、映画(テレビで放映)を見ました。
読んでいて、なんだかむなしさを感じる小説でした。
で、原作を読んでから映画みたもんで、沢尻エリカには違和感かんじましたね。その違和感は、関西弁でした・・・やっぱりね、私はコテコテの関西人なので、それは、ないでーって、突っ込みいれてました。
でも、泣ける。私は、泣けましたね。
で、読み終わって、どうしようもない、むなしさが残ってしまったのです。
その後はどうなったのかな・・・幸せに暮らして欲しいなどと、妙に読後に、その後のストーリーなど、妄想してしまいました。
私は、映画より、原作本のほうがええのです。
「容疑者xの献身」のほうは、映画を見てから、原作本読んだので、配役が、イメージできてたので・・・おっと、何をいいたいのかわからんようになった。
ようするに、映画も、原作本もよかったのです。
mick
2009/10/19 18:45
東野圭吾の小説はいくつか知ってますが・・今の所読みたいとは思って無い・
何でかな?〜〜きっと涙腺が緩むのが解ってるからだと・
( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ〜〜〜

サスペンスや歴史に関係してる小説・ノンフィクション・
それか〜〜・・・やっぱり好きな小説家優先かな?
栗本薫さんや菊池秀行は・好き・
。(ёё。)(。ёё)。うふうふ♪

あはは・映画のコメントに成ってなかった〜〜
m(*- -*)mス・スイマセーン
スー
2009/10/19 19:54
mickさん
>読み終わって、どうしようもない、むなしさが残ってしまったのです。
小説は未読ですが,どうも,映画と小説ではラストがだいぶ違うようですね.
映画はハッピー・エンドというか前向きな終わり方だったので,むなしさは残りませんでした.
しかし,おそらく,小説は映画のような陳腐さを感じることはなかったのではないでしょうか・・・(・・?)
しゅー
2009/10/19 23:15
スーさん
>東野圭吾の小説はいくつか知ってますが・・今の所読みたいとは思って無い・
きっと,明るい作品ではないからではないでしょうか・・・それに,スケール感やロマンのある作品でもないですしねっ!!
スーさんのイメージからすると,にぎやかで,元気の良い作品が似合うような気がします・・・(・・?)
しゅー
2009/10/19 23:19
( ̄ヘ ̄)ウーン
にぎやかなのは大好き♪
それと空想・妄想・想像も・・
v(。-_-。)vブイッ♪

ディズニーの映画は殆ど見るんだよ〜〜♪
スー
2009/10/21 15:38
スーさん
>ディズニーの映画は殆ど見るんだよ〜〜♪
いっときは,ディズニー映画(アニメは除く)を片っ端から観ていたのですが,最近はぼちぼちです.
今,ディズニーで観ておきたいと思っているのは,見逃した「魔法にかけられて」です!!
しゅー
2009/10/22 12:55
6(o ̄O ̄o)∂オッ!\(o ̄∇ ̄o)/ ハッーーー♪
「魔法にかけられて」??

見てない!ハッo(;'0')oシマッタ!
見なきゃ!!!

ダッシュ!−=≡ヘ(* - -)ノ
スー
2009/10/26 09:57
スーさん
ええぇ〜,観てないの〜・・・メッ,でしょ(^^);

評判は上々の作品のようですよっ.
ダッシュ!しましょう♪
しゅー
2009/10/26 12:46
しゅーさん お久しぶりです
手紙は本も読んだし映画もみました。
罪を償う。どこまで?どうやって?家族も?
とっても考えさせられたお話でした。

刑務所慰問シーンは泣かせますよね・・・
タ〜コ
2009/11/18 16:29
タ〜コさん,お久しぶりです.
>罪を償う。どこまで?どうやって?家族も?
もとに戻すことの出来ない犯罪を犯した場合の罪の償い方は,本当に難しいと思います.また,その周囲の人たちの対応もとても難しいものがあります.

やはり,そういった罪を犯さない・・・それがベストですね.

>刑務所慰問シーン・・・
とても,ぐっと来るシーンでした!!
しゅー
2009/11/19 13:01
しゅーさん。ご無沙汰しています。
お元気ですか?!
私は「手紙」まだ見てないので、見てからしゅーさんの記事をじっくり拝見しようと思っています。「容疑者xの献身」良かったです!!
東野圭吾というと暗いイメージだったのですが、「流星の絆」もおもしろいですね。(今ドラマを見てる途中なので…。)映画じゃないですね。
今働いている所が、レンタルと本屋がくっついたお店なので、(私は本屋の仕事なのですが。)お手軽にDVDがレンタルして帰れます(^v^)
(観る時間がなかなか作れのですが…。)
miiko-nyan
2010/01/13 21:51
miiko-nyanさん,超お久しぶりです♪
東野圭吾はイメージは暗いのですが,どこか乾いた感じがあります.
これがねっとりとした暗さだと,自分はおそらくパスしてしまうでしょうね(・・?)

>お手軽にDVDがレンタルして帰れます・・・
そうそう,そういう環境で,見る機会が増えたりするんですよね.
自分も,映画館のアルバイト(はるか昔)をしていた頃は,片っ端から映画を見ていました!!
しゅー
2010/01/14 12:56
しゅーさん、こんばんは。
映画館でアルバイトされてたんですか!!
映画好きにはたまらない環境ですね〜!!
私はどちらかというと、映画館で観る方が好きなのですが、
最近はなかなか…。
先日、新聞屋さんに映画のチケットを頂いたので、久しぶりに行こうかな〜。
と思っているところです。
miiko-nyan
2010/01/14 23:47
miiko-nyan
>映画館でアルバイトされてたんですか!!
はるかかなたのことです.もうバイト先の映画館はなくなってしまいました(^^);
当時は,2本立てが普通だったんですよ!!

>先日、新聞屋さんに映画のチケットを頂いたので、久しぶりに行こうかな
最近は,家庭で味わえない映画・・・と言うことで,3Dがはやっていますねっ.でも,新聞屋さんのチケットでは見れるのかな〜(・・?)
しゅー
2010/01/15 12:37

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