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zoom RSS ☆「NINE」メモ

<<   作成日時 : 2010/05/04 02:38   >>

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NINE
製作年度/ 2009年
製作国/ アメリカ
上映時間/ 118分
監督/ ロブ・マーシャル
製作総指揮/ ライアン・カヴァナー,タッカー・トゥーリー,ボブ・ワインスタイン,ケリー・カーマイケル,マイケル・ドライヤー
原作/ アーサー・コピット
脚本/ アンソニー・ミンゲラ,マイケル・トルキン
音楽/ モーリー・イェストン,アンドレア・グエラ
出演/ ダニエル・デイ=ルイス,マリオン・コティヤール,ペネロペ・クルス,ジュディ・デンチ,ケイト・ハドソン,ニコール・キッドマン,ソフィア・ローレン,ファーギー,リッキー・トニャッツィ,エリオ・ジェルマーノ,アンドレア・ディ・ステファノ
【映画館】
++++++++++
5月に入り,寒さから解放され,やっと爽やかな季節に感じられるようになりました.皆さんはゴールデン・ウィークを満喫されていることでしょうね.
個人的には昨年度あるいは4月中の積み残しがあり,連休中も,ちょくちょく会社に顔を出す状態が続いています.それでも,普段よりは自由な時間が持てたので,本当に久しぶりにメモを更新しました.

1964年,ローマのチネチッタ撮影所の重い扉が開く.
ひとり静かに入ってくる男.彼は天才映画監督のグイド・コンティーニ.待望の9作目となる映画「イタリア」の製作準備が進められ,クランクインが目前に迫っていた.ところが,彼の頭には構想すら思い浮かばず,脚本はまだ一行も書けていない.
そんな主人公の幻想シーンから映画ははじまった.大きな撮影所の空間に巨大な舞台がセットされ,突如,彼がこれまでに関わった多くの女性たちが現れ,ところ狭しと乱舞する.頭の中でハーレムを創り出し,そこに逃避するグイド.

かつては,彼の作品は時代をリードし,同年代の若者たちの生活スタイルに大いに影響を与えた.溢れる才能により彼は時代のパイオニアとして君臨していた.しかし,50を過ぎ,今の彼には観る人を魅了するアイディアが浮かばない.過去の栄光は彼にとって重荷になっている.

取りあえず,予定されていた映画の製作発表に出席するグイド.
彼は,記者会見の席上で,前作を駄作と言い切る若い女性記者の容赦ない質問に言葉を詰まらせた.居たたまれなくなった彼は会場から飛び出し,海辺のホテルに身を隠す.

逃避先でも,彼の幻想は断続的に続いた.かつて女優であり一番の理解者の妻ルイザ,可愛い愛人カルラ,彼の作品に欠かせない大女優クラウディア.9歳のときの想い出となった海辺の娼婦サラギーナ,そして心の支えであった偉大なるママらが現れては消えていった.
現実世界では,呼び寄せた愛人カルラと,グイドを心配して駆けつけた妻ルイザが鉢合わせに.大女優クラウディアはグイドの才能に見切りをつけ彼のもとから去っていった.これまでは,綱渡り的ではあるものの,何とかバランスを保っていた生活もとうとう破綻をきたし・・・

「NINE」は,イタリア映画全盛時代の巨匠の一人,フェデリコ・フェリーニ監督の自伝的作品「8 1/2」の枠組みを借りて作られたミュージカル.1982年ブロードウェイ初演で同年のトニー賞を5部門受賞し,当時,「ドリームガールズ」と賞を分け合った.
本作は,アカデミー受賞俳優らが集められ,そんなブロードウェイ・ミュージカルを,「シカゴ」のロブ・マーシャルが映画化したもの.彼の手腕が如何なく発揮され,骨太で豪華なハリウッド大作に仕上げられていた.

かつては脚光を浴びたものの,中年と呼ばれる年齢に差し掛かった天才監督が,行き場を失い,妄想の世界に逃げ込んだり,現実に引き戻されたり,そんな状態を繰り返しながら,徐々に幻想世界に溺れていく様を,ミュージカル映画としてそつなく纏められていた.けれども,エネルギーの多くは彼の幻想世界を描いたミュージカルの部分に注ぎ込まれている.特に群舞のシーンの完成度は高い.「シカゴ」を思わせる力強いミュージカル・シーンだけでなく,ミラノ・コレクションをイメージさせるケイト・ハドソン演じるステファニーが歌って踊るシーン,海辺の娼婦サラギーナ演じるファーギーの迫力ある歌声に乗せた強烈なダンス・シーンの中にモノクロの回想シーンを絡ませるなど,とてもバラエティーに富む構成になっている.
ただし,幻想世界があまりに力強く華やかすぎるため,ダニエル・デイ=ルイスが苦悩する天才監督を好演しているものの,そんな姿を吹き飛ばしてしまっている.かつてのイタリア映画の雰囲気をエッセンスとして作品全体に降りかけてはいるものの,イタリア映画の持つ独特な甘美さや哀愁は感じられない.

主人公グイドのような天才ではないけれど,主人公と同年代であり,年齢から来る不安や逃避願望を抱えているのは自分も同じ.なので,苦悩する主人公に共感したいところながら,女性だらけの妄想を見せ付けられると,さすがに共感にはほど遠いものを感じた.そのかわり,とても華やかな歌と踊り,そして国際色豊かで豪華な女優陣に,とても華やいだ気分を堪能した.マリオン・コティヤール,ペネロペ・クルス,ニコール・キッドマン,ジュディ・ディンチ,ケイト・ハドソンそしてグイドの母役のソフィア・ローレン.
007シリーズのMのイメージがとても強いジュディ・ディンチの歌の上手さにちょっとびっくり.そして,75歳というのに,昔のイメージをしっかりと残していたソフィア・ローレンの存在はうれしかった.ラストの存在感にも満足.

天才監督グイド・コンティーニの苦悩はあまり伝わってこない作品でしたが,とても洒落たラストと,豪華な出演者の華やかな舞台ショーとして描いた幻想世界はとても印象に残る作品だったかなっ・・・

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
これも劇場鑑賞しようと思っていて見逃した1本です。
「8 1/2」は好きな映画ですが、ストーリーはあるようでないような映画ですもんね (^^;;
こういう映画は意外とミュージカルに向いているのかなぁ…とも思ったりも。
ソフィア・ローレンが出ているのは嬉しいですね。
DVDを楽しみに待つことにします (^^)
タラララ
2010/05/04 14:35
タラララさん
>こういう映画は意外とミュージカルに向いているのかなぁ
妄想あるいは幻想の部分をミュージカルにしているため,とてもすっきりしていました.ただ,とてもミュージカルの部分が力強かったため,悩める男の妄想にしては,あれっ,という感じでした.

>ソフィア・ローレン・・・
いまだに他の女優にはない彼女らしさがとてもよくでていました(^^)v 
しゅー
2010/05/04 20:54

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