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zoom RSS ☆「ソーシャル・ネットワーク」メモ

<<   作成日時 : 2011/02/18 12:48   >>

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THE SOCIAL NETWORK
製作年度/ 2010年
製作国/ アメリカ
上映時間/ 120分
監督/ デヴィッド・フィンチャー
製作総指揮/ ケヴィン・スペイシー
原作/ ベン・メズリック
脚本/ アーロン・ソーキン
音楽/ トレント・レズナー,アッティカス・ロス
出演/ ジェシー・アイゼンバーグ,アンドリュー・ガーフィールド,ジャスティン・ティンバーレイク,アーミー・ハマー,マックス・ミンゲラ,ブレンダ・ソング,ルーニー・マーラ,ジョセフ・マッゼロ,ジョン・ゲッツ,ラシダ・ジョーンズ,バリー・リヴィングストン
【映画館】
++++++++++
フェイスブックは,チュニジアやエジプトの民主化の立役者であり,“フェイスブック革命”とまで言われています.そんな旬な話題を題材にした映画「ソーシャル・ネットワーク」.さらに,アカデミー賞作品賞の有力候補にもなっており,公開開始時にはあまり興味がなかったのですが,やっぱり鑑賞しておこうと思い立ち,観ることにした作品です.

2003年.場所はハーバード大学内の学生パブ.
ひ弱で神経質そうな青年が,ガールフレンドに向かってものすごい勢いで捲し立てている.青年としてはジョークを交えながらの会話を楽しんでいるつもりなのだが,彼女の方は彼のマシンガン・トークにうんざりの様子.しばらく彼女は彼の毒のある会話に応戦していたものの,ついに腹を立てて席を立ってしまう.ひとり残された青年こそフェイスブックの創始者マーク・ザッカーバーグ.そのとき彼は19歳.コンピュータサイエンス専攻の2年生だった.

彼女と別れた後,自室に戻ると,彼は自分のブログに彼女の悪口を並べ立てた.少し落ち着くと,今度はハーバード大学中の寮の名簿をハッキング.そして,女学生たちの証明写真を並べて勝ち抜き投票させるサイト“フェイススマッシュ”を開設する.サイト自体は4時間あまりで大学当局によって閉鎖されてしまうが,わずか2時間の間に2万件以上のアクセスを記録.彼の名はハーバード中に知れ渡ることとなった.
そんなザッカーバーグのプログラミング能力に目をつけたウィンクルボス兄弟は,彼に学内のインターネット交流サイトのコード作成を依頼.彼は協力を約束したものの,その後,彼らとの接触を断ち,自ら親友エドゥアルド・サベリンらとともに交流サイト“ザ・フェイスブック”を立ち上げてしまう.彼らのサイトは瞬く間に大学全体に広がり,ウィンクルボス兄弟にも知れるところとなる.彼らは憤慨するとともに,後にザッカーバーグを告訴した.

“ザ・フェイスブック”の噂は,数日の間に,ハーバード大学からアイビーリーグの他大学にも広まったため,アイビーリーグ全体にサイトを開放.急成長する“ザ・フェイスブック”を運営していくための組織を作り,エドゥアルド・サベリンがCFOに就任した.ザッカーバーグとサベリンは資金を調達するためにニューヨークに出向く.スポンサーは見つからなかったものの,そこで“ナップスター”の創設者ショーン・パーカーと運命的な出会いを果たす.彼の助言で“ザ・フェイスブック”を“フェイスブック”に名称変更.しかし,パーカーの出現により,ザッカーバーグとサベリンの関係には不調和音が出始める.これまでの旧態依然のビジネスモデルしか思い描けないサベリンは,やがて,フェイスブックの中で発言権を失っていく.かくして,サベリンもまた創業者としての権利を主張してザッカーバーグを告訴した.

ザッカーバーグに向けられた二件の訴訟の予備審問を軸に,これまでの経緯を振り返りながら物語は展開していくのですが・・・

日本ではソーシャル・ネットワーク(SNS)と言えばミクシィだが,世界的にはフェイスブックが主流.2008年に日本語版が公開され,アイビーリーグから誕生したSNSとして話題になった.現在は,世界中に6億人ものユーザーを抱えている.そんなフェイスブックの創始者マーク・ザッカーバーグを主人公にしてフェイスブック誕生からその成長する様子を描いた実話ベースの創作ドラマ.監督は「ゾディアック」,「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」などで知られるデヴィッド・フィンチャー.

現在,活躍中の人物を題材にしているので,たとえ良質であっても,面白みに欠けるに違いないというのが作品を観る前の印象だった.それでも,とてもタイムリーな企画であり,そういう意味からすれば見ても損はないと思い直して鑑賞に至った.
実際には,刺激的でとても高揚する作品だった.現在の予備審問のシーンとフェイスブックの過去の成長過程を目まぐるしく行き来するスピーディーな展開には,急成長するフェイスブックに関わる人々の情熱と熱気が溢れていた.本作はそんな空気を楽しむためのもの.けれども,そんな中にも関係者たちの立場の違いを鮮明にし,各自の心情もきっちりと描き込まれていた.

本作はタラちゃんもビックリするような長台詞が特徴となっている.しかもマシンガン・トークで見る側を圧倒.そのトークはかなりストレートで,結構,毒のある言葉が散りばめられているものの,台詞と音楽,シャープな演出のバランスが良いせいか,適度な緊張感に繋がっていた.

本作では,主人公マーク・ザッカーバーグを,所謂ナードな人間としてデフォルメし,あまり好意的には描いていない.本人からクレームがついてもおかしくないと感じるほど.そんな主人公を演じたのはジェシー・アイゼンバーグ.何回練習しても噛んでしまいそうなマシンガン・トークもさることながら,彼の表情の演技が素晴らしい.
一方,ザッカーバーグとともにフェイスブックの成長を夢見た親友サベリンを演じたのは,「Dr.パルナサスの鏡」に出演していたアンドリュー・ガーフィールド.サベリンはフェイスブックの成長についていけずに孤立してしまう.そんな彼の敗北感,惨めさ,不安感がとてもストレートに伝わってきた.ザッカーバークのクールでシンプルな考え方も嫌いではないのだが,凡人としてサベリンの惨めさに感情移入していた.

世界中の人々のコミュニケーションの場を提供しておきながら,一人の女性との会話も思うようにできないもどかしさ,成功の裏に潜む孤独感.そういった彼の感情が,冒頭のガールフレンドとの会話や終盤の予備審問に参加していた女性弁護士との会話などの伏線を経て,彼が成長した証としてとても上手く描かれていた.本作のそういった側面は,鑑賞後,激しいIT社会における成功物語とは別に,主人公ザッカーバーグのほろ苦い青春映画という印象を残している.

冒頭のマシンガン・トークで一気に観る側を引き込んでしまうとても刺激的な作品.ただし,マーク・ザッカーバーグの私的なエピソードはかなり創作のように感じました.ラストに向かって彼の孤独感が強調されるものの,それは映画の中のザッカーバーグであって,実際の彼は孤独感を結構楽しんでしまうタイプなのではないでしょうか.まあ,本当のところはともかく,いろんな意味で,鑑賞後,誰かと本作について語り合いたい気分になる作品だったかなっ・・・

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
フィンチャー監督なので見に行きたいと思っていたら、うちの近所は今週で上映終了で残念。
セリフが多い映画だと聞いていたので、DVDの日本語吹替で見るのもいいかなぁ…と思ったりもして (^^;;
ところで、14日付の“ひとりごと”は難しすぎて自分にはチンプンカンプンです (+_+)
タラララ
2011/02/18 15:00
>セリフが多い映画だと聞いていたので、DVDの日本語吹替で見るのもいいかなぁ…と思ったりもして (^^;;
日本語吹き替えで,どこまで雰囲気を伝えられるかは興味があります.
考えてみると,この映画の翻訳をした人(字幕を担当した人)は素晴らしいですね.
字幕を追いかけていた印象があまりありませんから・・・むしろ,インセプションの方が字幕を追いかけていた印象があります.

>14日付の“ひとりごと”
とってもとっても不思議なのです.受精という形ではなく,人の皮膚から新たな臓器をつくってしまうのですから.人間がトカゲになれる日も近いかもっ.
現在の日本は,アラフィーの自分より年長の人が日本の人口のおよそ半分いるようです.ただでさえ老人国なのに,こういう技術が当たり前にように使われだしたら,日本は年寄りだらけになってしまいますね・・・(^^);
しゅー
2011/02/19 21:45
遅くなりましたが、僕の中学、高校時代の同級生(女性)が、京都大学iPS細胞研究所の山中さんの元で客員教授をしています。他人事とはいえワクワクします。ま、それがもたらすものの善し悪しはまだわかりませんが。(知識は使う人次第、ですし)
HOSHIO
2011/03/15 00:16
HOSHIOさん
>山中さんの下で客員教授・・・
おおっ,HOSHIOさんはずいぶんとすごいお友達をお持ちですね.
そういう方は,そういう方で,期待されて辛いこともあると思いますが,
世の中が注目するような夢のある仕事ができるというのはとても羨ましいです.
HOSHIOさんがいつかインタビューするときに,HOSHIOさんのかばん持ちとして同行して,一緒に話を聞きたいです.よろしく!!
しゅー
2011/03/15 20:39

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