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zoom RSS ☆「洋菓子店コアンドル」メモ

<<   作成日時 : 2011/04/03 19:15   >>

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製作年度/ 2010年
製作国/ 日本
上映時間/ 115分
監督/ 深川栄洋
製作総指揮/ −
原作/ −
脚本/ 深川栄洋,いながききよたか,前田こうこ
音楽/ 平井真美子
出演/ 江口洋介,蒼井優,江口のりこ,尾上寛之,粟田麗,山口朋華,ネイサン・バーグ,嶋田久作,加賀まりこ,鈴木瑞穂,佐々木すみ江,戸田恵子
【映画館】
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東日本大震災が起こると同時に,仕事に振り回されていたこともあり,だいぶブログのアップを怠けていました.もっとも普段から記事のアップはまばらですけど.今回のアップは大震災が起きる少し前に劇場鑑賞した作品です.

東京でも評判の洋菓子店「コアンドル」に,大きな鞄を持った女性が訪れる.
「海くーん,いますか」.鹿児島弁丸出しで,女性というより女の子と言った方がしっくりする.彼女の名前は臼場なつめ.鹿児島のケーキ屋の娘.
ケーキ作りの修業のために上京後,音信不通になっていた恋人を連れ戻すため,働いているはずのこの店にやってきた.ところが,恋人はすでに店を辞めており,途方に暮れるなつめ.
けれども,恋人を見つけ出すまでは鹿児島には帰れない.かといって,いく当てもない.そこで,この店のバイトとして雇ってもらおうと,彼女はケーキを焼いて地元で磨いたケーキ作りの腕前を見せる.ところが,それを食べたオーナー・パティシエの依子は,店のケーキを彼女に差出し,家に帰るように告げた.自分のケーキ作りの未熟さを思い知るも,それでも強引に彼女は依子に雇ってもらう.

洋菓子店「コアンドル」の常連客の一人に十村遼太郎がいた.彼は8年前に突然スイーツ界から姿を消し,伝説のバティシエと呼ばれる人物.なつめがコアンドルに訪れた際もちょうど店にいて,彼女を横目で見ながら帰っていった.
彼は,表面的には料理学校の講師を務めるとともに,スイーツ評論家として活躍していたが,自分の進むべき道を失い,8年前より彼の時間は止まっていた.そのときは,よもや激しい思いこみをしながら突き進むなつめと関わりを持つことになるとは思わなかったのですが・・・

鹿児島から上京し,美味しそうなケーキに囲まれたセンスの良い洋菓子店で,周りに衝撃を与えながら自分の道を突き進む女の子を描いた,ちょっと少女マンガのような映画.監督は「60歳のラブレター」の深川栄洋.
鹿児島から上京した女の子なつめを演じる蒼井憂のエネルギッシュな演技とケーキ作りに打ち込むときの凛々しい顔,ぐちゃぐちゃの泣き顔,幸せ感溢れる満面の笑顔がとても印象に残る作品.作品自体は小ぶりで,満腹になるような作品ではないものの,劇場作品としてそれなりに楽しめる作品だった.

個人的にはなつめは傍にいてほしくないタイプ.幼馴染みを勝手に“恋人”だと思い込んで上京.コアンドルにお情けで働けるようになったのに,先輩パティシエにも平気でたて突き,挙句の果てに,幼馴染を追い出した張本人と決め付ける始末.ケーキ用の材料を自分の練習のために使うことにもまったく躊躇いがない.けれども,自分の未来に対して突き進む呆れるほどのエネルギーで周りの人をも突き動かしていく姿は見ていてとても心が弾んだ.もちろん,蒼井憂の満面の笑顔があったればこそ,そう感じたとも言える.

ちょっと形のいびつなショートケーキが蒼井憂ならば,もう一人の主役,伝説のパティシエ,十村を演じた江口はちょうど紅茶のような存在.江口の本作での抑え気味の演技は,蒼井憂の引き立て役に徹しているように感じられた.ちょうど「ローマの休日」のグレゴリー・ペックのように.
洋菓子店コアンドルのオーナー・パティシエ,依子を演じたのは戸田恵子.厳しいことは言うものの,暖かくなつめを見守る姿には,重ねてきた人生の重みが感じられた.本作の彼女はとても素敵でしかもとても美しかった.
本作品のもう一つの主役はスイーツ.煌めく宝石のようにとても美しく撮影されており,女性監督の手による作品と言われてもまったく違和感がないものだった.

物語としての見所は,鹿児島から上京してきた田舎娘なつめと伝説のパティシエ十村が,どのように絡み,二人のケーキ作りがどのように行われるか,だったと思う.この二人の関係が,男女の陳腐な関係に走らないところにとても好感を持った.全体的にはあまり切れの感じられない脚本だったが,二人の関係に関しては,なかなか良く練られており,見る側をとても楽しませてくれた.しかし,“甘くない人生に、ときどきスイーツ。きっと幸せになれる。”というキャッチ・フレーズの上に,かなりビターな要素が詰め込まれていたにも拘らず,甘くない人生を描いているという点では,いささか物足りなさを感じた.

今はパティシエと呼ばれるようになったケーキ職人.有名なパティシエは,マスコミにも取り上げられ,これから人生を歩もうとする人たちの憧れの職種ですね.本作は,ビターというよりもココアの味がするちょっとメルヘンチックな作品でしたが,それでも拘りがないとやっていけないパティシエの側面を描きつつ,最後にプチ幸せ気分に浸らせてくれる,そんな感じの作品だったかなっ.

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