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zoom RSS ☆「ドラゴン・タトゥーの女」メモ

<<   作成日時 : 2012/03/25 01:09   >>

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THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO
製作年度/ 2011年
製作国/ アメリカ
上映時間/ 158分
監督/ デヴィット・フィンチャー
製作総指揮/ スティーヴン・ザイリアン,ミーケル・ヴァレン,アンニ・ファウルビー・フェルナンデス
原作/ スティーグ・ラーソン
脚本/ スティーヴン・ザイリアン
音楽/ トレント・レズナー,アッティカス・ロス
出演/ ダニエル・クレイグ,ルーニー・マーラ,クリストファー・プラマー,スティーヴン・バーコフ,ステラン・スカルスガルド,ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン,ベンクトゥ・カールソン,ロビン・ライト,ゴラン・ヴィシュニック,ジェラルディン・ジェームズ
【映画館】
++++++++++
まず小説が話題になり,その後スウェーデン版の映画が話題になった「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」.興味はあったものの,結局,そのときは観ずじまいでした.しかし,今回は,贔屓のデビット・フィンチャー監督による作品と言うことで観ることにした作品です.あと,タラララさんとHOSHIOさんの影響も少々.

スウェーデンの首都ストックホルム.雑誌“ミレニアム”の記者でジャーナリストのミカエル・ブルムクヴィストは,実業家ヴェンネルストレムの疑惑を追及する記事を書いたところ,名誉毀損で訴えられ有罪となった.これまで築き上げてきた信用を失うとともに高額の賠償金の支払いで失意のどん底にあった.

ある日,そんな彼のもとにかつてスウェーデンの経済界に君臨していたヴァンゲル一族の元会長ヘンリック・ヴァンゲルから伝記執筆の依頼が舞い込んできた.あまり乗り気はしなかったものの,特に仕事もないので依頼主ヘンリックの住むヘーデスタへ向かった.そして彼はヘンリックから伝記執筆は表向きで,今から40年前,彼が可愛がっていた当時16歳の姪ハリエットの失踪事件の真相究明を頼まれる.

ヘンリックは事前に調査会社にミカエルのことを調べさせていた.その調査に当たったのはリスベット・サランデルという女性調査員.顔中にピアスを施し,肩から背中にかけてはドラゴン・タトゥーがある.そんな異様な外見とは裏腹に抜群の調査能力と洞察力を持つとても有能な調査員だった.

ミカエルは,ハリエットの失踪事件の手がかりを掴むため,まず,関係者一人一人と会い,それを丁寧にチャート化していった.しかし,関係者の数は多く,しかも,会う人物会う人物一癖あって謎は深まるばかり.自分一人では手に負えないと判断したミカエルは助手を雇うことに.そして,自分がこの事件究明に拘わる切っ掛けとなった調査報告書を作成した調査員に白羽の矢を立てる.かくして,ミカエルはドラゴン・タトゥーの女ことリスベット・サランデルとともに事件の真相究明に当たるのですが・・・

スウェーデン出身のジャーナリスト,スティーブ・ラーソンの“ミレニアム”と名付けられた3部作の第1作「ドラゴン・タトゥーの女」を映画化したもの.彼は“ミレニアム”3部作がスウェーデンのみならず世界的なベストセラーになることを知ることなく,第T部“ドラゴン・タトゥーの女”が処女作として出版される少し前に50歳の若さで他界している.“ミレニアム”3部作は,全世界で6000万部以上(2011.6時点)の売り上げを記録している.

デビット・フィンチャーの前作「ソーシャル・ネットワーク」は実在の人物,フェース・ブックのCEO,マーク・ザッカーバーグを描いた作品だった.内容の割に動きがあり,さらに冒頭からラストの手前まで,捲くし立てる台詞で畳みかけてくる刺激的な作品だった.冒頭の清楚な女子大生を前にしていきなりザッカーバーグが捲くし立てるシーンで一気に引き込まれた.

今作はかなりスリラー的な要素を含んだミステリー.主演にジェームス・ボンドのダニエル・グレイグを起用し,その知名度で観客を釣っておいて,映画のタイトルにもなっているドラゴン・タトゥーの女ことリスベット・サランドルで魅了する作品だった.
彼女はバイクに乗って登場し,ヘルメットを外してまずご挨拶.目の上,鼻,唇にピアスを付け,頭には大きなトサカ状の髪の毛が.スリムな体型にはパンキッシュな服装を纏い,何をしでかすかわからないタイプに見えた.けれども,頭脳明晰,すさまじい記憶力と行動力で,解明不可能と思われた謎を解き明かしていくこれまでにないタイプのスーパー・ウーマンだった.

ヤー・ヤー・ヤーズのカレン・Oが歌うレッド・ツェッペリンの「移民の歌」に乗せて,憂いを漂わせつつも鮮烈で迫力のある映像とともに映画ははじまった.その後も重厚な雰囲気を保ちながらもテンポの良いカット割りを上手く用いて畳みかける描写は「ソーシャル・ネットワーク」以上.物語自体もさることながら,見応えのある映像と好奇心を掻き立てる演出がおよそ2時間半にわたって休むことなく続けられていた.

この物語の犯人候補は可能性の低い人物まで併せると数十人にも及ぶ.小説なら自分のスピードで読むことができるし,読み返せるので犯人候補が多くてもさほど問題にならない.しかし,映画を劇場鑑賞する場合は登場人物が多いとなかなか覚えきれないものである.本作では,ひととおり犯人候補の人物名を挙げておいて,話の流れの中で主要な候補を,再度,映像で紹介し,さらにチャートまで示してくれている.それでも,自分のように原作を読んでいない人の多くはきちんと把握できなかったに違いない.しかも,馴染みの薄いスウェーデン人の名前が把握の妨げになっていた.

さて,ダーク・ヒロインのリスベットを演じたのはルーニー・マーラ.「ソーシャル・ネットワーク」の冒頭でザッカー・バークに捲くし立てられた清楚な女子大生を演じた女優.ところが本作での彼女は全くの別人だった.鬱屈した表情,絞られた肉体,軽快な身のこなしがとても印象的.タトゥーとピアスで武装した過激な外見とときより見せる内面の繊細さ,愛らしさのアンバランスさをとても上手く演じていた.個性的なリスベットに共感できるのも彼女の演技によるところが大きい.
そんな彼女をちょっと太めのジェームス・ボンドことダニエル・グレイグが上手く助演していた.出しゃばることなく,一歩引いた演技はなかなかのもの.失意のどん底にある負け組の中年の苦々しい表情がなんとも渋くて格好良い.なお,本作でも「007/カジノ・ロワイヤル」宜しく拷問シーンは嵌っていた.

デヴィット・フィンチャー監督の語り口を十分に楽しむことのできる作品.ただし,原作を未読の自分にはついていけないところがかなりあったのも事実.そこで,早速,原作を読み始めたところです.スウェーデンという国は自然が美しく,社会福祉が充実した国で,性に対する考え方は柔軟で男女の同権がしっかり根付いている国というイメージがありました.けれども,実際には異性間の意識のずれにより歪みが生じている国で,原作はそんな状況から生まれた作品のようですね.そういった社会問題が背景にはあるものの,ドラゴンタトゥーの女リスベットという新しいタイプのスーパー・ウーマンの活躍が楽しめた作品だったかなっ・・・

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あれ欲しい
2012/05/03 09:37

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
やっぱり原作を読んでないと辛いところがありますよね (^^;;
登場人物が日本人やアメリカ人だとまだ名前も覚えやすいのですが…。

個人的には原作が一番面白かったです。
スウェーデンという国に対するイメージが自分も変わりました。
原作を読まれたあとで、スウェーデン版をご覧になるのも良さそうですね。
ちなみにリスベットのドラゴン・タトゥーですが、スウェーデン版とフィンチャー版では大きさがかなり違っています (^^;;
タラララ
2012/03/25 13:43
タラララさん
>やっぱり原作を読んでないと辛いところがありますよね (^^;;
押し花のある部屋のシーンも映画を観たときには理解できずとても無意味なシーンに感じました.
現在,本の頭の人物説明とヴァンゲル家の家系図をちらちら見ながら原作を読んでます!!

>登場人物が日本人やアメリカ人だとまだ名前も覚えやすいのですが…。
せっかく示されているチャートも素早く読み取ることが出来ず,自分の場合は役に立ちませんでした.漢字ならかなり役だったはずです.

>スウェーデン版とフィンチャー版では大きさがかなり違っています (^^;;
あははっ♪
しゅー
2012/03/26 08:53
>押し花のある部屋のシーン
そう、このシーンはスウェーデン版にもあるのですが、自分も原作を読むまでは理解できませんでした (^^;;

>人物説明とヴァンゲル家の家系図
しゅーさんが読まれてるのはハードカバー版でしょうか?
自分が読んだ文庫版では別紙になっていて、しおり代わりにもなって便利でした。
タラララ
2012/03/27 13:47
タラララさん
>しゅーさんが読まれてるのはハードカバー版でしょうか?
自分も文庫版を読みました.人物紹介は別紙にもなってましたね.ヴァンゲル家の家計図は本の冒頭だけでした.結構,家系図も眺めながら原作を読みました!

映画では特に魅力を感じなかったハリエットが原作ではとても魅力的に書かれていましたね♪
しゅー
2012/03/28 00:42
是非ノオミ・リスベットもご覧ください。(押し花のエピソードは断然スウェーデン版を推します)
HOSHIO
2012/03/28 02:19
HOSHIOさん
>押し花のエピソード・・・
フィンチャー版は,既読者へ配慮して”押し花のエピソード”を組み込んだ感は否めませんね.未読者にはまったく意味のないエピソードでした.

>ノオミ・リスベット・・・
さぞかしインパクトがあるものと想像しています!!
しゅー
2012/03/28 09:12
こんばんは(^^)

ミレニアム 3部作は、
ドラマ化されたものを WOWOWでみました。

どれも衝撃的でした。
おもしろかったです!
ときドキッ!
2012/05/09 21:00
ときドキッ!さん
>おもしろかったです!
第一部の「ドラゴン・タトゥの女」を映画で見た後,小説で3部作全部読みました!!
感想は,第一部がリスベットを紹介するためのもの,第二部で彼女の凄さを堪能し,第三部は彼女にほれ込む面々の一生懸命さが面白かったです♪
一部は映画を見ていたこともあり節度を持って読めたのですが,二部および三部はまったく制御不能状態でした(^^);
アメコミのヒーローのような要素もありながら,これほど大人も満足させるスーパー・ヒロインは久しくなかったのではないでしょうか(・・?)
しゅー
2012/05/10 07:50

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