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zoom RSS ☆「ヒューゴの不思議な発明」メモ

<<   作成日時 : 2012/04/24 09:22   >>

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HUGO
製作年度/ 2011年
製作国/ アメリカ
上映時間/ 126分
監督/ マーティン・スコセッシ
製作総指揮/ エマ・ティリンジャー・コスコフ,デヴィッド・クロケット,ジョージア・カカンデス,クリスティ・デンブロウスキー,バーバラ・デ・フィーナ
原作/ ブライアン・セルズニック
脚本/ ジョン・ローガン
音楽/ ハワード・ショア
出演/ ベン・キングズレー,ジュード・ロウ,エイサ・バターフィールド,クロエ・グレース・モレッツ,レイ・ウィンストン,エミリー・モーティマー,ヘレン・マックロリー,クリストファー・リー,マイケル・スタールバーグ,フランシス・デ・ラ・トゥーア,リチャード・グリフィス,サシャ・バロン・コーエン
【映画館】
++++++++++
ついこの間,今年度が始まったと思っていたのに,もう4月も残り僅かとなり,もうすぐゴールデン・ウィーク.今回のメモは,だいぶ前に観たのにバタバタ状態でほったらかしにしていたマーティン・スコセッシ監督の最新作「ヒューゴと不思議な発明」です.

1930年代のパリ.
不慮の事故で時計職人の父を亡くした少年ヒューゴは,駅で時計職人として働く叔父に引き取られ,駅構内の時計台に住むことに.しかし,その叔父が行方不明となり,彼は一人で駅構内にある時計のねじを巻き,食べ物は構内のパン屋などから失敬しながら暮らしていた.

そんな彼の楽しみは壊れた“機械人形”を動くようにすること.彼の父親は,生前,博物館で埃を被っていた機械人形を見つけて家に持ち帰ってきた.父親は亡くなる直前まで気づいたことをノートにとりながら機械人形を修理していた.彼は父親のノートを頼りに機械人形の修理をはじめた.だたし,修理用の部品は構内のおもちゃ屋で失敬していた.

ある日,おもちゃ屋の主人パパ・ジョルジュが居眠りをしている隙にネズミのおもちゃを盗もうとしたところ,運悪く,ジョルジュが目を覚ましてしまった.彼はヒューゴを捕まえて,所持品を全部見せなければ,鉄道公安官に突きだすと脅した.ヒューゴはネジなどの部品やドライバーとともに父の形見のノートをジョルジュに差し出した.ノートの中身を見たジョルジュは突然顔色を変え,ヒューゴにノートは燃やしてしまうと言い出した.何としてもノートを取り戻そうと考えたヒューゴは店の閉店後,帰宅するジョルジュを家まで尾行することに.ヒューゴはそこでジョルジュの養女イザベルと知り合う.その後,仲良しになった二人は協力して機械人形の謎そしてジョルジュの過去を調べ始めるのですが・・・

「タクシー・ドライバー」,「アビエイター」そしてアカデミー賞受賞作「ディパーテッド」など数々の話題作で知られる名匠マーティン・スコセッシ監督が3Dで撮った作品.原作はブライアン・セルズニックの小説「ユゴーの不思議な発明」.

少年ヒューゴの目を通して映画創世記に活躍したフランスの映画監督ジョルジュ・メリエス(劇中ではパパ・ジョルジュ)の功績と人物像およびその時代の映画について描いたファミリー向けの作品だった.
ジョルジュ・メリエスは“世界初の職業映画監督”と言われている.もともとはマジシャンで劇場経営者だったが,リュミエール兄弟の映画に感化されて映画製作に乗り出した.彼はいくつもの映像テクニックを考案し,数多くの作品を製作した.彼の代表作は1902年制作の「月世界旅行」.映画史についての記事などで見かけることのある,目にロケットが突き刺さり痛そうにしている月の写真は「月世界旅行」の1シーンである.( ジョルジュ・メリエス作「月世界旅行」(1902年)

マーティン・スコセッシ監督にしてはだいぶ異質な作品だったが,大がかりなセット,スケール感を前面に押し出した映像には彼らしさも感じられ,パリを舞台にした映画であるにもかかわらずまさしくハリウッド映画という印象が残った.
3Dの出来栄えは「アバター」,「バイオハザード」,「三銃士」などと比べても遜色はなかった.冒頭のパリの街並み,ヒューゴが住処にしている時計台を下から見上げる光景などは3D効果を遺憾なく発揮していた.ただし,これまでも感じたことだが,画面の中心にいる人物を3Dで見せようとすると,妙に背景に比べて小さく見えてしまうところは改善されていない.
3D以上に,ディズニーのアニメを思わせるようなカラフルながらも深みのある色合いには目を見張った.ファンタジー映画にはピッタリの色彩だと思った.

けれども,生真面目な演出が目立つちょっとほっこりする物語と大がかりで豪華なセットにバランスの悪さを覚えた.小ぢんまりしたセットならばもう少し粋な作品に感じられたかもしれない.また,マーティン・スコセッシ監督はコメディが苦手なようで,時折挿入される鉄道公安官が登場するスラップスティックコメディのシーンはまったく笑えなかった.

本作の物語の展開やヒューゴとパパ・ジョルジュとのエピソードには楽しさとセンスの良さを感じなかったものの,パパ・ジョルジュの思い出として登場する映画製作の再現シーン,リミュエール兄弟が製作した映画の1シーンを3Dなどの現代の最先端技術で蘇らせた映像,あるいはロイドの作品の1シーンを再現したようなヒューゴのエピソード等,映画創世記の映像と最新技術とのコントラストはなかなか興味深かった.

映画創世記の映画および映画人が持っていた夢,力強さ,情熱を振り返るとともに,現在の最新技術が映画の魅力に及ぼす可能性を模索する実験映画的な側面を持つ映画.けれども,ファミリー映画としては物語の展開やエピソードに楽しさとか洒落たユーモア・センスが不足していました.もっと無名な監督が起用されても,本作より楽しく,物語に夢のある作品を作ったに違いないと感じた作品だったかなっ・・・


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
自分は2Dでしたが、3Dでご覧になったんですね。
雑踏の追いかけっことか、ホームに列車が入ってくるシーンは3Dで見ると面白そうな気がしました。
スコセッシのファンとしては物足りなさを感じましたが、クリストファー・リーの出演は嬉しかったです。
ヒューゴ君は何も発明しないのに、なぜこの邦題になったのか不思議です (^^;;
タラララ
2012/04/24 12:47
タラララさん
>スコセッシのファンとしては物足りなさを感じましたが・・・
ユーモア溢れる作品ならばいざ知らず,物語的には子ども向けの内容を気真面目に映画化しているのですから仕方ないですね.

>クリストファー・リー・・・
映画に出演するだけでも凄いのに,物静かな紳士を好演していて,とても魅力的でした.

>なぜこの邦題・・・
配給会社が原作のタイトルから付けたために内容とタイトルがちぐはぐになったようですね.どうやら,原作はユゴーが作った機械人形が”原作を書いた”という設定になっているようですよ.
しゅー
2012/04/24 21:36
ああ、なるほど。
原作ではヒューゴ君はちゃんと発明していたんですね。
良かった良かった (^^;;
タラララ
2012/04/25 12:13
タラララさん
原作の設定の方が夢があって良いですね.
巷では本作はファンタジーと紹介されたりしていますが,シュールなところも魔法チックなところもなく,リアルな描写の多い本作をファンタジーとは感じませんでした.
しゅー
2012/04/26 09:05

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