気ままに映画メモ

アクセスカウンタ

zoom RSS ☆「舞妓はレディ」メモ

<<   作成日時 : 2014/11/01 11:32   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

画像
製作年度/ 2014年
製作国/ 日本
上映時間/ 135分
監督/ 周防正行
製作総指揮/ 桝井省志(アルタミラピクチャーズ)
原作/ −
脚本/ 周防正行
音楽/ 周防義和
出演/上白石萌音,長谷川博己,富司純子,田畑智子,草刈民代,渡辺えり,竹中直人,高嶋政宏,濱田岳,小日向文世,岸部一徳,中村久美,高橋長英,草村礼子,妻夫木聡,松井珠理奈,武藤十夢,大原櫻子,徳井優,田口浩正,彦摩呂,津川雅彦,パンツェッタ・ジローラモ
【映画館】
++++++++++
周防正行監督であることと,あの「マイ・フェア・レディ」を捩ったタイトルとちょっと洒落たポスターが気に入って観ることにした作品です.

京都の花街,下八軒には,現在,舞妓が一人しかいない.たった一人の舞妓,百春ももう三十路.そんな中,ある日,老舗のお茶屋,万寿楽にキャリーバッグを引きずった少女が訪ねてきた.そして,絶対に舞妓になりたいと言う.何の伝手もなく,ただ,百春のブログを頼りにやってきた少女に万寿楽の女将,千春はビックリ.

少女の話し言葉は鹿児島弁と津軽弁が混ざりあう世にも不思議な訛りがあった.偶然居合せた言語学者の「センセ」こと京野は,その少女の訛りに興味を持ち,一緒にいた老舗呉服屋の大旦那,北野に賭けを持ちかける.訛りのきつい少女に京言葉を教え込み,ちゃんと舞妓に仕上げてみせよう,というもの.はじめは追い返そうしていた女将の千春は,身元もわからない少女に困惑しつつも,万葉楽の仕込みとして置くことにする.そして,少女は千春より彼女の名前を一字とって春子と命名された.かくして,春子の花街のしきたりや芸の稽古,そして言葉の壁を乗り越えるべく悪戦苦闘の日々が始まるのですが・・・・

「ファンシイダンス」それに続く「シコふんじゃった」で周防監督作品の虜になった.しかし,その次の作品「Shall We ダンス?」を観たとき,前の2作品の突き抜けた面白さとのギャップに戸惑うとともに,個人的な周防監督評が急降下した,ところが,自分が主人公と同じ年代になったとき,偶然,TV放映されているのを観て,「Shall We ダンス?」の良さをしみじみと感じた.それから長い沈黙の後,「それでもボクはやっていない」(2007),「終の信託」(2012)という2つの周防作品が公開されたが,両作品とも社会派ドラマだったようである.本作は,そんな周防監督が久しぶりに撮ったコメディ映画である.

オリジナルの「マイ・フェア・レディ」は,オードリー・ヘップバーン扮する粗野な花売り娘イライザが立派なレディになれるか否か,という言語学者ヒギンズ教授と友人ピカリング大佐との賭けから話が展開していくミュージカル.イライザがヒギンズ教授から訛りの矯正とレディとしての教養を叩き込まれ,晴れて立派なレディに変貌していく姿を描いている.そして,当初は賭けの道具でしかなかったイライザが,ヒギンズ教授の中で大きな存在になっていくところが映画の魅力になって,今でも世界中で愛されている作品.

「舞妓はレディ」は,タイトルだけでなく,話の展開もオリジナルと良く似ているばかりか,邦画では珍しいミュージカル仕立てになっていた.ただし,春子の“絶対に舞妓になる!”という強い意志が,呉服屋の大旦那と言語学者の賭けの道具というイメージを払しょくしているところがオリジナルと大きく違うところ.

はじめのうちは間延びした感じで良い滑り出しではなかったし,歌と踊りのシーンへの移行もスムーズさを欠いていた.しかし,中盤あたりからの丁寧な演出には心地よさを覚えた.吟味されたセットや小物の質感は温もり感とファンタジーのような雰囲気を作り出しており好印象.歌と踊りへの移行も次第に違和感がなくなっていった.

主人公の春子を演じたのは800人のオーディションから選ばれた上白石萌音ちゃん.ただ可愛らしいだけでなく,歌と踊りの部分ではソロで2曲歌い,聞く人を惹きつける張りのあるのびやかな歌声を披露していた.また,この映画の主題歌「舞妓はレディ」を萌音ちゃん中心に出演者全員で歌うフィナーレは,明るい音楽とパパイヤ鈴木の陽気な振付で楽しい気分になった.

冒頭,花街で節分の日に行われる仮想パーティのような行事“お化け”で,草刈民代演じる里春が,かつての藤純子の当たり役「緋牡丹賭博」のお竜さんのマネをするシーンがある.そして,本編でお茶屋の女将,千春として富司純子が登場する.この作品の主役はもちろん,舞妓を目指す春子役の萌音ちゃんだが,富司純子の出番も多く,本作の要になっていた.相変わらず美しく,「マイ・フェア・レディ」のオードリー・ヘップバーンに重なるのは,萌音ちゃんではなく富司純子だった.

草刈民代は,「Shall We ダンス?」の頃は表情の変化が少なく,台詞が一本調子でいかにも素人という感じだったが,20年近くの歳月で,表情もあれば,雰囲気もある女優に変貌したと改めて感じた.老舗呉服屋の大旦那,北野を演じた岸部一徳は本作でも味のある演技で楽しませてくれた.「フラガール」では違和感のない東北弁を話していたが,本作では流暢な京都弁を披露していた.後から彼が京都出身であることを知った.

以前のように突き抜けた面白さはないものの明るく楽しい作品.そして,物語は「マイ・フェア・レディ」でも,雰囲気は,主演が市川雷蔵,勝新太郎,若尾文子そして中村玉緒という顔ぶれの「新春狸御殿」という,自分が小学生か中学生の頃にTVで見た時代劇を想い出させる作品だったかなっ・・・

画像

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
全く知らなかった映画ですが、周防監督で面白そうですね。
ミュージカルなのも個人的に好み。
これもソフト化されたら見てみたいと思います。

>彼が京都出身であることを知った
タイガースは京都で結成されたバンドですからね。
メンバーもほとんどが京都出身です。
タラララ
2014/11/01 13:48
タラララさん
>ミュージカルなのも個人的に好み。
ミュージカルとして出来が良いかはちょっと微妙ですが・・・明るい作品です.

>タイガースは京都で結成されたバンドですからね。
タイガースは阪神ではなく京都でしたか!!
しゅー
2014/11/02 00:17

コメントする help

ニックネーム
本 文
☆「舞妓はレディ」メモ 気ままに映画メモ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる